敦賀獺河内の木橋

例年ですと年末はまとめが入るのですが、今年はコロナウィルスの影響で探索にあまり行けず、さらに引っ越しの作業が滞っておりまして新規公開数がかなり減ってしまいました。

そこでまとめは来年に任せて、引き続き引っ越し作業と新規公開に充てたいと思います。

来年も、「この道往けば」をよろしくお願いいたします!


敦賀に木橋がある???

ブログ引っ越し直後にそんな衝撃の情報が僕の耳に飛び込んできました。

敦賀は豪雪地帯とまでは言いませんが、冬季は毎年ちゃんと雪が積もります。

北陸地方の玄関口ともいわれるだけあって、気候的には一応北陸にあたります。


木橋というのは重量と湿度に弱い。

そんな木橋が雪という天敵に打ち勝って残っているとは俄かには信じがたいのです。

しかし場所は市内。

そんなん行くしかないでしょう!

場所は国道476号、市内から木ノ芽峠方面へ抜ける途中にあります。

場所は獺河内(うそごうち)。

かつてカワウソが生息していなことに由来する場所です。

なんか1枚目は変なフィルターかかってたのでもう一枚。

こちらが南越前町方面ですね。

探索1月ですが、気持ちの悪いくらいの雪の少なさ。

まぁこんな状況だから冬でも探索が捗るんですが。

そしてすでに橋は見える。

農作業用であろう簡素な橋です。

近づいてみましょう。

欄干は間違いなく木製。

しかし欄干が木製だからと言って木橋とは言えません。

大手橋西津橋を木橋と呼ぶ人はいないでしょう。

問題はこの下だ。

まぁ通行止めでしょうね。

明らかに古い橋なのは見たらわかります。

渡る前にまずは下ですね。

ドキドキ

この瞬間はいつでも心が躍ります。

さぁどうなんだ??

やりやがった!!!

大きな桁の様に丸太が配置されています。

これは木製桁橋の基本の形。

教科書通りです。

橋台の一部にも木材が使用されています。

その舌がコンクリートなので大丈夫なんでしょうが、木材と土を直接くっつけるのは建築でもNGです。

ちゃんと考えられてますね。

渡る川は木ノ芽川(きのめがわ)。

その名の通り、木ノ芽峠付近を源流とする河川です。

中流域ですがそれほど大きな河川ではありません。

蛇篭がありました。

人の手が十分に入っている河川ということですね。

そんな上にこんな橋があるとは驚きです。

崩落の心配はないんでしょうか・・・。

しかし敦賀にこんな橋があったとは・・・。

全く知りませんでした。

あたりを付けずに探索しないとこれは見つけられないだろうなぁ。

これなんかヒントあるのかな。

全体的に多少のゆがみはあるものの、それほど不安があるとは感じられません。

これは渡って大丈夫でしょう。

よし!上だ!!

床版は木だったと思われますが、その上に土が積もって、何とも言えない状況となっています。

もしくは土を敷いたのかな?

木と土は相性悪いんだけどな・・・。

欄干と呼んでもいいのかわかりませんが、微妙な高さの手すり。

普通に何でも落ちるだろこの高さ。

抜けた先は農地でした。

やはりここへのアクセスがメインだったのでしょう。

橋の規模的には無難ですね。


逆もしかり。

すっきりとしてますね。



逆側から見るとこんな感じ。

後ろに現役の国道が見えると物悲しいですね。


名板などは特になし、お名前はわかりませんでした。

そもそもあるのかもわかりませんが・・・。


敦賀市にあった知られざる木橋。

まだまだ知らないことってあるんだなぁ。

石橋も木橋も残っている敦賀、やはりこの探索にはいいまちです。


以上、敦賀獺河内の木橋編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

0コメント

  • 1000 / 1000