岡山遠征第3弾 総門橋

岡山遠征の最大の目的である羽山第2隧道、ここに辿り着くまでに出会った橋を紹介します。

正直こことの出会いは偶然に近いもので、目指していた場所に辿り着く際、チラッと見えたというのが正直なところ。

しかしなかなかどうして。

いい顔してます。

レポスタート!

国道でも県道でもないこの道ですが、実は歴史ある街道筋。

街道筋は現在でも国道や県道に指定されていることが多いので、レアケースといってもよいかもしれません。

しかし、そんなの関係ねえとばかりに堂々たる風格の橋が見えています。

総門橋(そうもんはし)

いかにも曰くありげな名前が素敵。

そして無視できないこの大きさ。

こいつは相当な逸材だぞ。

3連下路RCローゼ橋!

まずこの形式がいい。

調べてみると岡山県内では結構初期に造られた永久橋のようで、さもありなんという風格です。

戦前橋ということもあり、コンクリート式が採用されたみたいですね。


そして白黒になっているのは当然補修が入ったから。

致命的ではないにせよ、アーチ橋のアーチ部は命にかかわりますからね。

こちらには親柱がない代わりにかわいい別名が付けられていました。

こういうのはいいですね。

地域に愛されている感じがします。

凄まじい色の違い。

同じコンクリートも年月でここまでの違いが出るのか。

まぁ製法の違いなどはあるでしょうが、それにしても凄いものです。

昭和19年竣工

戦前生まれのこの橋。

そりゃ補修も必要になりますわ。

還暦もとうに過ぎています。

それでもこの地域の交通の一翼を担い続けているということに感動すら覚えます。

渡る川は成羽川(なりわがわ)。

こちらは下流側になります。

結構山間に来たつもりだったのでこの広さの川に少々驚いたのを覚えています。


よく考えてみれば、僕の住む敦賀市は中央分水嶺が最も日本海側にはみ出しているエリア

ここが特殊なんじゃなくて、うちが特殊だったか。

そして車道を挟んで上流側。

なんせ下流側にしか歩道がないので、どうしてもこういう写真になります。

奥に見えているのは岡山県道300号のかぐら橋。

そう、あいつがいる道ですよ。

さて、反対側に渡ってきました。

こちらには何かしらの情報があるか。

周囲を探りましょう。

史跡 総門

旧成羽藩の陣屋総門があったとされる場所にある橋ということが名前の由来。

そもそもこの道は街道だという話をしました。


旧吹屋往来(ふきやおうらい)

玉島や笠岡といった海沿いの地域と、たたら場であったこの成羽を結ぶ街道。

そういえばもののけ姫のたたら場も中国地方(島根県)のたたら場がモデルだったそうです。

やはり地域差というのは面白い。

日本海沿岸地域の僕からすると、目新しい発見です。

こういうのが遠征のいいとこですよね。

唯一の生き残り!

それが橋名とは素晴らしい。

しかし時代なんでしょうが雑ですね。

それがまたいい味出してますが。

岡山県高梁市で今も頑張る総門橋。

ここを目的に来るタイプの物件ではないかもしれませんが、お近くにお越しの際は労を労ってあげてください。

なぜかうちの地図では県道カラーで描かれている総門橋。

旧道だったのかな?

この辺りは調べが及びませんでした。

成羽エリアに訪れる際には、ぜひわたってみてくださいね!


以上、総門橋編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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