富山遠征第2弾 天田峠 後編

さて、前編で辿り着いた天田峠。

ここには様々な看板や石碑があります。

じっくり見ていきましょう。

倶利伽羅山八大龍王大神

(くりからやまはちだいりゅうおうだいじん)

祠としては大きいものではないようですが、仏教の仏法を保護する竜族を祀っているようです。

なんか中2感あってカッコいい。

この八大竜王というのは法華経に載ってるもののようで、浄土真宗や禅宗が多いエリアの僕からは新鮮に見えました。

こうしてしっかり案内もありますよ。

この上り坂カッコいいなぁ。

行きたい気持ちもありますが、この日の遠征はまだ始まったばかり。

ぐっとこらえて他のものも確認します。

また別のお寺への分岐がありました。

倶利伽羅不動寺(くりからふどうじ)

有名度合いではこちらの方が有名です。


こちらは真言宗のお寺。

真言宗の別格本山とは本山に準じる格式を持つお寺と言うことですから、かなり格式の高いお寺と言えます。

あの金剛峯寺に準ずるってすごいよね。

そして道の探索では頻出するこの石碑。

いつも読めない部分が多いんですが、ここでは「天田峠」の文字がくっきりと読み取れます。

このパターンは珍しいですね。

この石碑の下は玉石練り積みの石垣となっていました。

植生を見る限り結構古そうです。

いつ出来たものなんでしょうね。

石碑と同じなら大正あたりまで遡りそうです。

そしてこの峠といえばのこれ。

くりから古戦場

倶利伽羅峠の戦いは900年以上前の戦いです。

その時代の記憶が残る地、実はちょっと寄っていますが色んなものが残っていますので普通に観光で立ち寄っても面白いと思いますよ。

そういえばここまでの場所を記すのを忘れていました。

石川県河北郡津幡町(かほくぐんつばたちょう)

石川県の町としては最多の人口を擁する街です。

県都金沢のお隣ということでベッドタウンという側面もありますが、県中央部ということで富山や能登との中間地点という、交通の要衝としての機能を果たしている街ですね。

そしてここからは富山県です。

前回にも登場した小矢部市。

このあたりはなぜかメルヘンの町として知られています。

この辺の理由、ちょっと良く存じ上げないんですがなんでなんでしょうね?

チューリップ絡み?

下りは拍子抜けするほどなだらかになっています。

やはり実際の倶利伽羅峠の戦いはもっと急峻地だったんでしょうね。

じゃないと火牛の計なんて使えませんもんね。

峠道ではありますが、総じて片側1車線が確保されているので走りにくさは感じませんでした。

むしろドライブルートとして最適。

正直トンネルよりこっちの方が好きですね。

大きなカーブで山端を走ります。

これ打ってて初めて知ったんですが、「山べり」って「山端」って書くんですね。

山際と山端等、けっこう使い分けが難しい。

何の話をしてんだ僕は。

現道の上を走る旧道。

これは久々に出た僕の好きな線形です。

いかにも旧道っぽくて好きなんですよね。

そして現道の車両の量がまたいいです。

さて、民家も見えてきてもう麓の予感。

なんなら先程の鉄板構図の時点で合流地点は見えていました。

国道8号にぶつかって終了。

いかにもな線形で好感が持てます。

しかし工事の位置が悪すぎるな。

こちらから入らなくて正解かな。


さて、この富山を代表する峠エリアからスタートした2023年度富山遠征。

この年は富山県の道の楽しさに気付いた年でした。

ここからしばらく続く富山遠征をぜひお楽しみください!


以上、天田峠編


この道往けば act2

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