第2次富山遠征第3弾 楢峠 纏わりつく不安編

最早ダートという路面状況の中。

細々と道は続いていきます。

そこら辺の林道だと言われても信じてしまうレベルですが、それだけではありません。

全国レベルの酷道と呼ばれるには理由があります。

ここにおにぎりを設置するサービス精神!

正直ここにおにぎりを設置して誰が喜ぶのか(僕たちです)。

これを設置する費用だって馬鹿にならんだろう(最高です)。

わざわざ2連にする必要がどこにある(完璧な判断です)。

少しずつ左が明るくなり、高度が上がってきた印象があります。

実際、標高自体は結構高くなってきています。

この辺りは飛騨山地(ひださんち)や飛騨高地(ひだこうち)と呼ばれる平均的に標高が高いエリアです。

これから目指す峠も相当な標高にあることが予想されます。

小鳥川はつかず離れずずっと横にあります。

道が九十九折れで高度を詰めるように、川も滝という手段を用いて追いついてきます。

この絡み合う道と川の関係、いい道路風景を生み出してくれます。

峠はまだ遥か高く。

鞍部に見えているのは木の梢が重なってそう見えているだけです。

こういう道は常に不安が纏わりつきます。

走り続ければいつか峠は越えれますが、どうしようもないところでトラブルがあった場合、助けを呼ぶことすら困難になるのです。

緑の絨毯な林道が枝分かれしています。

気持ちよさそうですが、こういうところは蛇やら穴やらが怖いところ。

轍のない林道は廃道と大差ありません。

植生も少しずつ変わってきています。

杉などが減り原生林らしい姿に変わってきています。

ここは完全に山の世界。

道路という構造物がなければ、この山の中で最下層の哺乳類かもしれません。

写真でも伝わりますかね。

この空の近づいてきている感覚。

空というより雲が近づいてきているという方が正確なんでしょうが。

この森は美しいと感じることも、怖いと感じることもできる。

ひょこっとぷーさんでも現れても何ら不思議はありません。

この不安感が恐ろしくもあり楽しくもあるのです。

孤独は時に人を魅了するのです。

探索時期は6月。

水を得たことにより、緑の勢力が最も旺盛に勢いをつける季節です。

目には優しいですが、この迫ってくる感覚は結構怖い。

路肩見えないしね。

稜線を正面で捉えた!

つまり目指す場所にだいぶ近づいてきたということ。

しかし僕は知っている。

見えているものが近いとは限らない。

気を抜かず行きましょう!

待避所らしい待避所を初めて見た気がする。

まぁ離合できないような箇所がずっと続いているわけではないですし、事実なんだ以下とすれ違っていますが、ここにきて一番ちゃんと広がっています。

・・・ここまで作りたくても作れなかったんだな・・・。

そしてこの高さまで来てもまだ離れない小鳥川。

いやもう小鳥川の源流の沢って言った方が良さそうです。

もうかなり高い。

うちの地元の最高峰である野坂山(913.5m)くらいありそうです。

怪しい分かれ道・・・。

RPGならきっと奥にセーブポイントか宝箱があったり隠しボスがいたりするんだろうな。

現実は多分ピストン林道ですが・・・。

ヘアピンが増えてきました。

やはりもう高度を稼ぐフェーズなのか。

しかしこういう不安が纏わりつく長い峠道には、何かご褒美が欲しい。

気合を入れなおしてくれる何か、ありませんか?

ありがとうございます!

これでもうしばらく頑張れます!

この状況下でもおにぎりを設置してくれる岐阜県は素晴らしい。

全国有数の酷道通過県は伊達じゃありません。

先程見えた稜線は支尾根の一つに過ぎなかったようです。

奥には更なる峰が連なっています。

あそこまではまだまだ遠いですね。

ヘアピンカーブがあるようで、折り返した道が上に重なっています。

こういう道路風景は好きですね。

空撮したい道路です。

雲の近さが不安を煽ってくる!

この辺りは当然スマホの電波なんてありません。

そして人力でここを下るなら4,5時間はゆうにかかるでしょう。

上にちらっと見えている車が癒しです。

まだついてくる小鳥川。

ここまでずっとついてくるのも珍しい。

しかしもうだいぶ細くなりました。

この辺りが限界でしょうかね。

この道、まだまだ楽しませてくれるな!


この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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