文鰩魚越

こんな近くにまだ知らない峠があったとは
しかしここは盲点ですわ。
まさかここにあるとは思わないですもん。

そして今回、弱腰と言われそうですが、わかってたんです。

峠には立てないことが。

敗走確定のレポ。
生ぬるい目でご覧ください。
レポスタート!
晩秋の日本海はもの悲しい色をしています。
演歌の世界だねぇ。
ここは三方郡美浜町(みかたぐんみはまちょう)竹波(たけなみ)というエリア。
現在、原子力防災による工事が進められている福井県道33号佐田竹波敦賀線を北上しています。
さて、現れるこの交差点、右に往けばこのブログの峠レポの原点でもある馬背峠が控えます。
しかし見た感じ相変わらず綺麗なんですよね、この旧道。
なんか使われる要素でもあるのかしら。
そしてここからが今回のレポのエリア。
県道も福井県道141号竹波立石縄間線、通称敦賀半島周遊道路へと変わりました。
ちなみに福井県道33号には敦賀半島横断道路という名前もあります。
そして見えてきました。

今回の目的地は写真中央左の岬と半島を分ける鞍部。

文鰩魚越

これ読めたら凄いなぁ。
地図によってはカタカナ表記になってる難読地名。

「あごうおごえ」

「あご」とはトビウオのこと。
トビウオが飛び越えられる峠ってことですかね。
立地と標高を如実に表すいいネーミングです。
読めないけど。
そして正面には敦賀との市境を成す白木峠
本体と分身体のような関係ですかね。
同じ尾根のかなり海側ですね。
さて現れたこの交差点。
右折(というか道なり)が白木峠を越えて敦賀市向かう道(分断してますが)。
直進こそが僕の向かうべき道です。
集落のメインストリートですね。
丹生(にゅう)集落、絵に描いたような港町です。
集落の最奥まで着くと、道は山際を登り始めます。
峠の雰囲気は感じますが、まだまだ海の空気の方が強い感じです。
じわっと登ってます。
案外こういう登り始めの道って敦賀だと少ないんですよね。
しかし敦賀半島は海抜0mからいっきに標高を上げる山の半島なので、集落の裏から直ぐ峠道というのもありえます。
漁港の上に出ました。
やはりこの峠は海と密接に関係しています。
峠名に魚が入ること自体あまりないですからね。

道的にはどう見てもあの登っていく右の道。

しかし良いのか。

言語的には立ち入り禁止とは書かれていません。

ただ明らかに私有地っぽいんだよなぁ・・・。

案外に立派な道。

だからこその不安感。

本当にこのまま行っていいんだろうな。

あの奥に思い当たるものがありすぎるんだよ!

なんか奥に重機が見えるんですが・・・。

怖すぎるな。

音も聞こえるってことは確実に誰かいるぞ。

ゲート発見!

てことはあそこまではいっていいのか?

それともすでにアウトなのか。

とりあえず、あのゲートに近づいたら確実に中の人に見られることは確実そうです。

近づけん。

なんせこの奥にあるのは日本経済にとって重要施設。

その裏口に僕は立っています。

丁字路になっている反対側はこんな感じです。

こちらも厄介。

つまりここではどちらも行けません。

なんせここ美浜原子力発電所の直近なんですから

ここは迂闊に入れません。

下手すると不法侵入でニュースになる。

大人しく撤退しましょう・・・。

かの丹生大橋はすぐに背後に見えています。

そしてこの峠を越えて北上すれば、今度は敦賀原子力発電所3,4号機予定地のはずでして、これはこれでまずい。

ね、峠には立てないでしょ?

立ちたいけど立てない峠も世の中にはあるのです。

いつかありとあらゆる繋がりを駆使したら立つことだけはできないかなぁ。

その日を夢見ながら・・・。


以上、文鰩魚越編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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