国道27号旧道 丹後街道 美浜町内 後編
国道27号美浜東バイパスを迎えた道は本来ならこのまま斜めに突っ切るような形をとっていました。
全体を通して最も変わってしまった場所かもしれませんね。
椿峠の現道である椿トンネルを抜けると一気に海が広がります。
この場面転換が峠の楽しいところですね。
ちなみにここはまだ旧道接続地点ではありません。
そのアクセス路は左にあります。
右の道からきてヘアピンカーブで正面に登っていく道が旧道です。
つまり今写っている道は全部旧道。
正面の道は先述の椿峠レポを参考にしていただき、ここからは右の旧道を攻めるとします。
一見旧道には不似合いなアンダーパスに見えますが、この上の道は若狭梅街道(わかさうめかいどう)。
広域農道ですが、国道27号のバイパス機能を担っているのでなかなかに立派な道です。
この状況はしかるべき姿です。
くねってはいますが一連の道の雰囲気を感じる坂尻地区の旧道。
この旧道区間は短いですが、なかなか味があります。
港もあるので、いまだに活発に使われている道でもあります。
カーブ一つを大回りするような形で旧道は現道に合流します。
ここからはしばし海岸線ということで、旧道をそのまま改良しているようです。
位置的には探索区間の中間過ぎというところですが、ここから今市までは現道被りです。
つまり残された旧道区間はあと一箇所。
腕が鳴るぜ!
まぁ実際これだけ海が近ければわざわざ新道を作る必要も感じません。
海にやられる可能性はありますが、ここは年中ベタ凪若狭湾です。
道が削られる心配はほぼないでしょう。0
冬の海水浴場ってやっぱりゴミ多いよね。
誰かが捨てているわけじゃなく漂着物ですが。
実際、ハングルやロシア語、中国語のゴミも多く混じっています。
そしてここが旧道の入り口であり、現在は別の県道の入り口でもあります。
福井県道118号東美浜停車場線
(ひがしみはまていしゃじょうせん)
小浜線金瀬川橋梁探索でも実はお世話になっています。
美浜の県道の中でも影の薄い道の一つですね。
右折して直ぐ、街道は左に折れます。
この辺りは昔はどうなっていたかは少々曖昧です。
しかしここを右折する道は農道に近いものだったと考えておりますので、現状ではこれが正解かと。
この辺りは詳しい方がいらっしゃればご教授いただきたい部分です。
そしてこの周辺には神社も多くあります。
参道も入り乱れているので少々ややこしい状況が続いています。
そして直ぐに現れるのがこの金瀬橋。
こちらは本編をご覧ください!
先程大きな石碑の建っていた織田神社、かつては非常に大きな神社だったようで、参道も多く残っています。
参道の入り口は当然街道筋に接続させるので、このように多くの痕跡が残っているみたいです。
ここはお邪魔したことないなぁ。
道の向こうから尾根も見え出していよいよ峠の雰囲気。
今はほとんど消えた関峠の雰囲気を今に残す旧道。
そういう意味ではマニアしか見向きもしない道かもしれませんが、決してその価値は色褪せるものではありません。
素晴らしい光景です。
そして関峠の麓に出て、今回のレポは終了とします。
なかなか程よく旧道を味わえる道でした。
前回の若狭エリアの探索が一気に進んだので、東側があまり進んでいない感じですね。
敦賀と美浜がまだくっついていませんし。
これに関しては今年1年でじっくり取り組んでいきたいと思います!
以上、国道27号旧道 丹後街道編
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