吉坂峠 前編

福井県最西端の廃隧道。

吉坂隧道(きっさかずいどう)

しかし隧道あるところに旧道有り。
これがオブローダーの格言。
そして旧道あるところには峠もあるのです。

今回の目標は峠!!
レポスタート!
やってきました、福井側の麓。

大飯郡高浜町(おおいぐんたかはまちょう)

福井県最西端。
青葉山(あおばさん・693m)の麓です。
峠を望めば国道27号の現道、青葉隧道を駆け抜け福井に足を踏み入れた車たちが下ってきます。
しかし僕が目指す道はここではありません。
右向け右!
一見すると旧国道のような舗装路。
しかしこれはかつての街道を舗装しただけのただの作業路のようなもののようです。
旧隧道は現道脇にありますし、この位置から隧道を結ぶのはちょっと無理があります。
この施設は現役なんだろうか・・・。
絶妙に使われてない気がする。
林業ならまだ生きている可能性も高いんですが・・・。
たぶん死んでるね。
車庫の前がこんなけ生い茂ってたら・・・。

そしてここで舗装が途切れました。
遊びは終わりだということか・・・。
ここで道は大きく左へカーブします。
ちなみに万が一この道が旧道だったと仮定した場合、隧道疑定置はこのあたりになるはず。
その可能性は低そうですね・・・。

いかにも旧街道を元にした道っぽい!

山肌を素直に登っていきます。
しかしちょっと林道臭も出してきてるな・・・。
申し訳程度の轍を引き連れて、道は標高を上げていきます。
左に見えている電線は現道のもの。
まだ現隧道までも至っていない地点です。
道沿いには廃屋がありました。
なかなか堅牢そうな建物ですが、何に使われていたのでしょうか。
はっきりとはしませんでした。
もう四輪車は無理だな・・・。
藪がえげつないことになっています。
探索時期は7月。
年内で最も猛烈な季節ですが、もとから利用はなさそうです。
現道が青葉隧道に入る辺りから藪は収まりだします。
これは現道が切り開いていた樹冠が閉じたことにより、日光が遮られたことによるものが大きそう。
車の通行が増えたわけではなさそうです。
他の旧峠と同じく、電線がエスコートしてくれます。
この保守用に最低限の道はあると考えてよさそうです。
小さな橋が見えてきました。
石橋や木橋を期待しましたが、工事用土嚢の暗渠みたいな雰囲気にされていてちょっと拍子抜け。
まぁ治山工事は必要ですわね。
一つ上の写真でも写っていますが、ここで地図にない分岐が現れます。
概ね直進と右折。
道が広いのは右折ですが、尾根を越えるには早いようです。
直進は写真ですが、なんか土の色が変わっているのが気になります。
しかし結論は直進が正解。

実は一回、右曲がったんですよね。

一気に勾配を上げてはいるんですが、如何せん地図のルートから明らかに離れていっています。

このあたりでこれは違うと判断。

引き返すとしましょう。

なんかの作業林道でしょうね。

さぁこの黒い道を行くか。

恐らくもともとこの街道はこの色だったんじゃないでしょうか。

それが先の作業道の影響であの色になったと。

こういうのがあるから騙されるんだよな。


そして案外こういう場面のすぐ近くに核心部は潜んでいるもの。

あのカーブの先は・・・、

素晴らしい峠の予感!!

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この道往けば act2

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