石川遠征第7弾 黒谷橋

当ブログ初の石川遠征。
というか永らく唯一の石川遠征のレポだった橋。
みんな大好き。

あやとりはし


中路曲線逆三弦トラス橋という変態以外の何者でもない異形の橋。
加賀山中温泉郷のど真ん中という立地から、観光誘致のための橋という印象を受けます。
しかし実は・・・、この地に架かる橋は1本じゃなかったのです。
レポスタート!

いきなりのご登場!!

雰囲気満点のこの橋、実はすごく目立つ立地にあります。
国道364号の旧道であり、山中温泉街の中心をぶち抜く石川県道39号山中伊切線(やまなかいきりせん・レポ未)の白鷺大橋(しらさぎおおはし)からの眺めは、山中温泉郷鶴仙渓(かくせんけい)の中でも非常に印象的な光景です。

黒谷橋(くろたにはし)

全国的に結構あるであろう名前です。
インパクトという意味ではあやとりはしと比べるべくもありません。
ちなみにこちら、西側の親柱に書かれた情報はこれだけでした。
結構な急な坂道の下にあるこの橋。
あの右カーブの先は石川県道39号です。

というかこの位置関係は旧橋なんじゃなかろうか・・・。
ちょっと調べが及びませんでしたが、県道がこの先抜ける四十九院トンネル(しじゅうくいんトンネル・レポ未)にも旧隧道があるので、おそらく間違いないんじゃないでしょうか。
何とも対象ロマン溢れる衣装が施された欄干。
錆がいい味出しています。
そしてあれがうわさの白鷺大橋。
あちらも美しい開腹アーチ橋ですね。
いいローゼです。
そして東側の親柱には重要な情報が。

昭和10年8月竣工

やはり大正の雰囲気残る戦前橋でしたか。
しかしこの規模の戦前橋ってかなりのレア者です。
温泉街の雰囲気にぴったり合う、非常に重厚な石橋。
季節によってその雰囲気は一変するんでしょうね。
いやぁ、秋とかいいだろうなぁ。
また来たいもんです。

しかしここ最初期のコンクリートアーチなんですが、やはり橋上では全然わかりません。
かといってここは渓谷であり温泉街。
下へもぐるのも容易ではありません。
となれば・・・、

若い者から見下ろすというのも乙でしょう。

しかし警告な有限の雰囲気とマッチしますね。

現在時刻は朝6時30分、時間帯も良かったです。

渓谷にたたずむ大正橋。

温泉街という立地は彼に、生きる道を残しました。

そしてその姿は今もこの渓谷のビュースポットとして、輝き続けているのです。


以上、黒谷橋編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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