旧深谷橋
さて今回はこれまで地味に遠くてなかなか触れられなかったエリアからネタをお届けします。
山深い場所で、しかも遠い・・・。
個人的には勝山市の次くらいに、行きにくい場所です。
それでは前置きは短く・・・。
レポスタート!
ここは小浜市の南西の端。
もうあと少し下れば、おおい町に入ります。
ちなみに北向きに撮影しております。
まずは地図をご覧ください。
国道162号の旧道に位置する今回の橋。
南川(みなみがわ)の支流である深谷川(ふかたにがわ)に架かっています。
これが現道の深谷橋(ふかたにはし)。
橋とも気づかないほど立派な橋が深谷川を渡っています。
そして気になるのは右側の茂み。
ちょっと覗いてみましょうか・・・。
!!!
こいつは掘り出しもんかも知れない!!
恐らく旧線は今いる中央分離帯上に続いていたのでしょう。
導線を捩じられて、現在はほぼ歩行者用として利用されているようです。
車止めは無いので、四輪でも通行はできますが、この線形はちょっとえげつないな・・・。
渋い。
秋の雑草がいい添え物になっています。
「ふかたにはし」
「に」が変体仮名遣いですね。
これは「丹」から派生したものです。
こういうのも、つい勉強しちゃいます。
やっぱり戦前橋でしたか。
只者ではない風格ありましたもん。
しかし昭和3年とは驚きです。
最後の一ヶ所は親柱が無くなっていました。
ガードレールに削られたのか、その前から欠損していたのか・・・。
恐らく書かれていたのは「深谷川」かと思われます。
河川名が無いってことはたぶんないでしょう。
草生えていますが、現役です。
しかしこの緑の感じが堪りませんね。
探索は10月、落葉がまだいいアクセントとなっています。
おそらくこれが旧道が存続している要因の一つ。
法泉寺(ほうせんじ)
曹洞宗の禅寺です。
手入れの行き届いた美しい庭園が印象的でした。
旧道自体は非常に短いものです。
橋を渡ればすぐに現道が見えてますから。
ここは未舗装だったら、橋を渡ってボンネットバスが走ってきそうな妄想が膨らみます。
いい苔生し具合。
木漏れ日の入り方も最高ですな。
そして現道復帰。
現道橋も新しいと思ってたら40年代のナイスミドルでした。
対比するとどうしてもね・・・。
そして現道に来たのは戻る為だけじゃありません。
そう。
橋は横から見るに限るんですよ。
深谷川というだけのことはあるな。
けっこう高い。
そして華奢な橋脚。
シンプルながらオシャレな欄干。
こそっと主張する親柱。
うん。
好きだこの橋。
以上、旧深谷橋編
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