世久見峠

今回も国道旧道の峠をご紹介しようと思います。

世久見峠(せくみとうげ)

この峠があるのは福井県三方上中郡若狭町。

嶺南地方のほぼ真ん中に位置している自治体です。


この峠、実は林道マニアには有名な峠なのです。

その理由は嶺南三大有名林道(勝手に命名)、

「若狭幹線林道」の仮起点になっているから。

そんな理由で意外と交通量の少なくない旧道へGO!

この峠があったかつての国道は

国道162号

京都府京都市と福井県敦賀市を結んでいて、京阪神の方はツーリングルートとしてよく利用される国道としてご存知の方も多いのではないでしょうか?

ここが旧道との交差点。

直進すると「世久見トンネル」で快適に峠を越すことが出来ます。

というか四輪車ではもはや、このトンネルを使わないと山を越すことはできないんですが・・・。

トンネル側から来たらこの民宿の看板が目印です。

さすが海沿いの旅館、名前も字も勇ましい!

道路状況は一般的な林道の範囲内。(国道旧道ですが)

僕が勝手に判断してる四輪車走行困難度は・・・、


狭さ 0 (1.5車線)
落石 1 (散在程度)
勾配 0 (普通)
路面状況 1 (アスファルト舗装ガレ、陥没あり)
設置物有無 1 (ガードレール、カーブミラー現存個所あり)
特殊評価 0
合計 レベル3 (最低0 最高20)


一般人はそこそこビビる程度。

林道慣れしてれば全く支障なし。

そして唐突に広がる道は場と共に、若狭幹線林道の案内図が現れました。

ちなみに若狭幹線林道は余裕のダート。

上に書いた四輪車走行難度もレベル10程度のはずなんですが、

なぜか快走するピンクの車


皆さんはダートで飛ばすのはやめましょう。

車底を痛めます。

そして若狭幹線林道との重複区間(?)に突入。

まぁ役目を終えた旧道なんで間借りさせてやってるって方がいいんでしょうか?

この区間は幹線林道としても最近整備された区間なので、かなり道路状況は良いです。

世久見峠、着。

掘割の美しい峠だったんですね。


どうも僕はこの「掘割」というのが大好きです。

少しでも標高の低い所に道を通したいという信念の現れ。


同じ理由で隧道も好きです。

隧道は入るのに勇気がいりますが(こうもりとかカマドウマとかゲジゲジとか・・・)、

掘割は気持ちいい。

この視界が開けた感じは堪りません。

最近こういう峠が減ってきたのがホント寂しいです。

峠の手前にこんな広場が。

奥の簡素な建物の中には・・・。

峠を守るお地蔵さまが安置されていました。

現在でもこのお地蔵さまにお世話になっている方がいるようで、お供えの花も生き生きとしています。

峠に立たせていただいたことに感謝し(最近立てないこと多いんだよ)、車に向かいました。


ここで僕は踵を返します。

この峠、東側は路面崩落により通行止めとなっているのです。

西側のみアクセス可能、こちらも若狭幹線林道と峠のお地蔵さまの為に現存しているって感じの道ですが。

峠から下ってくると若狭湾に浮かぶ鳥辺島(とりべじま)が大変美しく見れました。

久々に峠に立てた喜びに打ち震える僕にちょっとした御褒美。

これだから峠探訪はやめられません!


以上、世久見峠編

この道往けば act2

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