山中大谷林道

以前、栃ノ木山中林道編でも触れたとおり、林道にはその役割や規模によって分類がなされています。

今回紹介する林道はその中でも、「市道の代用」という役割をあてがわれた林道をご紹介します。

まぁ当然、実際は林業に利用されることがメインですけどね。

最近、前置きが長いとの突っ込みを頂いたので、早速レポスタート!(笑)

この林道の起点は天下の直轄国道、国道8号にあります。

敦賀、南越前の市境にある敦賀隧道(つるがずいどう)の南越前町側坑口の最寄りの交差点。

写真の右カーブを曲がった先はすぐ坑口です。

そしてそれを抜ければ阿曽隧道が待っています。


この隧道によって役目を奪われた国道8号旧道は、福井県道204号大谷杉津線として現存しています。

ただし万年通行止めの憂き目にあってますが。

ただし並行する越前・河野しおかぜラインが無料化され、ここが新たに福井県道204号に指定されたので、現道である8号旧道は・・・廃道への道を辿ることになるのでしょうね・・・。

さて肝心の林道ですが、南越前町旧河野村で有名な北前船に倣ってか、こんな立派な看板が建てられていました。

ここは栃ノ木山中林道で紹介した林道のランクでは上から3番目の「ふるさと林道」にランクされる高規格の林道なのです。

なので、ここには他の林道には見られない特徴があります。

そう、この林道には商業施設があるのです。

たかが林檎園、されど林檎園。

林道という道の性質上、そこで商売をするということはほぼ皆無と言って差し支えないんですが、ここは市道の代用という「ふるさと林道」の特性もあり、このような特殊な状況が生まれたと考えられます。

僕はここ以外、林道の上にある店舗を知りません。

トラックの走っている道が国道8号。

国道8号からグニュッと別れ出た道が、大谷山中林道です。

もうちょっと、良い合流方法なかったのか・・・。

そして公園などでは見ることはありますけど・・・、

木製のガードレールってどうなの??


正直、僕は心配です。

もちろん強度が・・・。

そしてここが噂の林檎園。

・・・ノーコメントで・・・。

しかし林檎園まではやはり通行があるようで、ここから先は普通の林道となんら変わらない整備状況となります。

ようは落石、土砂崩れ注意。

個人的にここの展望は非常に素晴らしい。

写真では分かりにくくなっちゃいましたが、越前海岸に伸びる国道8号、越前・河野しおかぜラインがよく見えます。

海の近い林道は意外と少ないので、あまり見られない展望かもしれません。

文句なく美しい林道風景

秋の林道、大好きです。

そして林道同士の交差点が現れます。山中大谷林道は右へ。

直進は阿寺山林道(あてらやまりんどう・レポ未)、しかし何やら様子がおかしい。

どうやら現在工事中のようです。

「迂回路はありません」

そんな殺生な!!

これぞ林道クオリティ…

しばらく行くとこんな歴史を感じさせる石碑がありました。

これ実は国道305号の別名「幻の北陸道」の石碑なんだそうです。


ここから北に延びる古道(とはいっても途中まで舗装されてましたが)がそれにあたるらしく、菅谷峠(すがんだんとうげ・レポ未)に至るそうです。

行ってみたかったですが、流石にそこまで時間はなかったので、またの機会ということにします。

(後日、探索しました!詳しくはこちら!

そして今度はこんな看板が。

山中隧道、栃ノ木山中林道など、「山中」と名のつく道は数あれど、実際の山中峠の峠道を最も踏襲しているのは何を隠そうこの大谷山中林道なのです。

早速行ってみるか!

・・・やっぱやめとうこうか・・・。

直観的にこの700mはけっこうやばいと感じました。

それに嶺北と嶺南を隔てる3つの峠(栃ノ木峠木ノ芽峠、山中峠)のラストを、林道レポのおまけでやることもないしね。

ここは後日じっくりレポしよう!

(同じく後日レポしました!詳しくはこちら!

そして福井県道207号今条杉津線に至ってゴールです。

道的にはこっちが起点ですが。


ここにも山中峠の案内がバッチリ出されています。

やっぱ秋は林道走りたくなるんですよね。

紅葉が美しく、澄んだ空気が美味しい林道をぜひ皆さんもご堪能あれ!


以上、山中大谷林道編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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