国道303号 寒風トンネル旧道 前編

「トンネルある所に旧道あり」

オブローダーに伝わる格言の一つです。

今回のレポはこれまで公開してきたどのレポよりも、濃いものとなります。

なにが濃いかって?

またまたぁ!そんなの決まってるじゃないですか!

廃分がですよ!

まずは今回紹介する道をご覧ください!

国道303号の県境のちょっと滋賀県よりにあるのが、今回の旧道のあるトンネル。

寒風トンネル(さむかぜトンネル)

寒風川が南に膨らむ個所をトンネルでぶち抜いています。

ということは・・・、旧道は素直に川沿いを沿って作られているということです。

それではレポスタート!

正面に見えるトンネルが寒風トンネル。

手前の橋は寒風川を渡っています。

では旧道はどこにあるか?

ちょっと右手をご覧ください!

完全封鎖

車両を通す気は一切ない、移動困難なバリケード。

滋賀県の本気度が窺えます。

しかし脇は甘いよ!

これが現役ならなかなかキてますが、廃道ですからね。

こんなもん穏やかな方です。

ずんずんいきましょう!

廃道といえば遺構探し。

落石注意の標識ですが、そりゃ廃止されるくらいですから落石も多かったのでしょう。

実際ごろごろ落ちてます。

石垣、センターライン、苔、落石。

そのどれもが美しい。

ただ一点、テレビ捨てた奴、正座してそこに直れ!

小一時間説教してやる!

そして左になんか見えてますが、あれは後からじっくり堪能しちゃいます!

捨てられてたのはテレビだけじゃなかったのね。

しかし経年劣化だけでここまでオーバーキルされんでしょう。

この車に何があった・・・。

そしてここで左を向くと・・・、

滋賀県による廃道宣言!

これがありそうで意外と無い!

「公」による廃道宣言の現場ですよ!!

「廃」がやまいだれになってるのはもう色んなサイトで突っ込まれてるからそっとしておいてあげましょう。

わざわざルビまで振らんでも読めるっちゅうねん!

そんなことより重要なのはその後ろ!

旧寒風橋(さむかぜはし)

単純なプレートガーダー橋ですが、それが良いのです。

このさみしげな雰囲気が堪りません。

意外と怖そうじゃない?

怖い所行ってみる??

思い切り逝っちゃってます!

だれか!だれか親柱を助けてあげて!!

もういっそ楽になっちゃった方が彼の為かも・・・。

棺桶に片足どころか、両足突っ込んで髪の毛一本分外に出てるだけの親柱。

そこから得た情報は「さむかぜばし」ではなく「さむかぜはし」だということ。

判ったぞ!

お前の残してくれた情報は確かにここで伝えたからな!!

ちなみに僕の足元はこんなことになっております。

絶対真似しちゃいけません・・・。

橋上から一枚。

この先ももちろん道は続きます。

寒風川を右手に、道は素直に崖にへばりついていきます。

ん?

なんか道が荒れだしたな・・・。

やっぱ廃橋目的で来る人も多いんでしょうかね。

誰が何に困るのかわかりませんが、廃道宣言看板にも「ここでS○Xするな!」との落書きもありましたし。

・・・どんな趣味だよ・・・。

あれ?

なんか落石も増えてきたな。

ガードレールも平になってるし。

落石っていうか、土砂っていうか・・・、

ていうか、これってやっぱり・・・、

廃道寸断!!

このブログを初めて、1年が経ちました。

廃道という分野はどうしてもこういう場面が出てくるものです。

しかしこれを乗り越えねば、オブローダーとは言えんのです!


滋賀最北の廃道

後編ではいよいよ、崩落現場を突破する!

後編へ!!


この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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