大内隧道 後編

あのカーブミラーの先には何があるのか。

焦らしてみた前編ですが、いよいよその姿をお見せしたいと思います!

大内隧道(おおうちずいどう)

昭和36年竣工、全長108mというスペックを持つ隧道です。

一文字ずつタイルのように貼られて掲げられている特徴的な扁額。

県境隧道としてはなかなか目立っていたのかもしれません。

なんとも鬼気迫る感じになってるプレート。

この亀裂はどうなんだろう。

まぁ大丈夫じゃないから全面通行止めだったのかもしれませんが・・・。

※2021年現在、実質的にも通行止め措置が施されているとのことです。

訪れる際にはご注意を。

隧道脇に平場が・・・。

これは大内峠へ伸びる道なんでしょうか?

方向的にはあってるんですが、確信は持てない。

もうちょっと調べてみます・・・。

県境には旧町域のまま掲げられていました。

今いるここが時代から取り残された場所だということを確認させてくれます。

福井県道204号等でも見ましたね。

個人的には100mくらいの照明の無い隧道ってのが好きです。

このシンプルながらスタイリッシュなこの雰囲気が堪りません。

あれ、病気とか言われてる・・・?

こちらが石川県側の坑口。

日当たりが悪いせいか、苔が少ないですね。

扁額は同じ作りです。

周囲は谷積みの石垣で固められていました。

この辺にも旧国道の面影を感じます。

まだ廃道ではないはずですが、その時を待つばかりといった感じでしょうか。

洞内に植物が入り込んでいますね。

洞内には立ち入り禁止の簡易テープの痕跡が残っていました。

風や雪にやられたのか、ならず者にやられたのか。

おかげで通らせていただきます

・・・僕がやったんじゃないですよ!!

そしてこれにて、当ブログ初の自治体に入りました。

石川県加賀市(いしかわけんかがし)

町名看板が違うのはこちらも同じ理由です。

2005年に加賀市は、江沼郡山中町(えぬまぐんやまなかまち)と新設合併したので、その看板が残っているというわけです。


ちなみに福井県では山中町を「やまなかちょう」と呼ぶ人が多いですが、「やまなかまち」が正しい読み方です。

福井県には「○○町」を「まち」と読む自治体が無いのがその理由です。

県が変われば、色々と慣例も変わりますね。

デジタルマップルにも載っていない林道ですが、これは峠に至る道ではないことが判明しています。

これはただのピストン林道ですが、雰囲気はよさそうですね。

石川県側は隧道のすぐ近くに施設が出来ていて、人の往来がありました。

だからこそ、石川県側だけに通行止めテープが張られてたんでしょう。

しかし通行止めテープって、これまでであった封鎖の中で最も簡易なものだったかも・・・。

福井県側と違って非常に直線的な石川県側。

旧道とはいえ快走できます。

油断すると対向車が来るので控えめに・・・。

電柱には忘れられたおにぎりが・・・。

ここはもう国道364号ではありません。

しかしここはかつて間違えなく国道だったのです。

このおにぎりは「そうであった事実」を如実に示すものに他なりません。

僕はこういう「おいてけぼり」されたやつが大好きです。

そして国道364号に合流して、探索は終了。

短いながらに旧道としても遺構が多く楽しめました。

丸岡・山中温泉トンネル

(まるおか・やまなかおんせんトンネル)

総延長1056mのトンネルによって、この旧道区間を一瞬でくぐっていきます。

僕はこの後も福井で探索があったので、このトンネルのお世話になりましたが、やっぱ便利ですよ。

しかしたまには旧道を通りたいですね・・・。


以上、大内隧道編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

0コメント

  • 1000 / 1000