大阪遠征第1弾 はらがたわ峠 後編

前回最後の地点から峠まで、徒歩でも2分以内の場所にいます。

カーブを曲がるたびに峠への期待が高まります。

さぁ峠の姿をご覧あれ!!

崩壊も一緒にきちゃった!!!

これは酷い。

峠の切り通しが、がっつり崩れています。

これが通行止めの正体か・・・。

というか、アレは!?

この峠のシンボルともいえるアレはどうなった!!??

あれは峠の天王側、つまりこの崩壊地の向こう側にあったはず・・・。

向こう側には車で迂回するとしても安否確認もせずに行くわけにはいかない!

乗り越えてくれる!!

切り通しが崩れたのでしょう。

7月時点で通行した記録が残っているので、やはり台風18号の影響か・・・。

崩壊が新しいため巻き込まれた木々がやたら生き生きしてまして、正直に言うなら鬱陶しい。

藪と化しつつある崩落現場をくぐりぬけていきます。

しかし向こうの路盤が見えてきた!

あとちょっとだ!!

あっぶねえ!!

正直このクレバスは危なかった。

上の崩落面見ながら歩いていたので、あやうく落っこちるところでした。

もちろんそれほど高くはありませんが、崩れやすくなっている足場でこの手の事故はやりたくない。

足首やっちゃいそうですし・・・。

・・・・・・

これは・・・絶望か・・・?


僕の記憶ではアレはこのキリスト教的な世界平和の杭(正式名称なんて言うのコレ?)に並んで設置されていたはず・・・。

僕がそれほどまでに追い求めているアレとは・・・、

注意(CAUTION)の旧標識

希少性でいえば「警笛区間」を上回る、前時代の遺物。

現在でいえば「!(その他注意)」に当たるのかな?


酷道425号途中越などにもあるそうですが、この希少性に気付いたのは実はつい最近なんですよ。

道趣味も興味の範囲が違えば全然わからないもの。

最近、標識の分野にも食指を伸ばしてます。

という言い訳ですが・・・。


とりあえず反対側に回ろう・・・。

落ち着いてみたら何か残ってるかもしれないし・・・。

というわけで・・・、

ワープ!!

こちらが天王側(峠北側)の新旧分岐。

しゃりお君が写りこんでいるほうが旧道です。


はらがたわ峠の標高は567m、しかしこれはこれから挑む県境の山への足がかりにすぎません。

つまりは典型的な片峠。

こちらから峠までは目と鼻の先です。

道はすぐに山に吸い込まれていきます。

そしてすでにやんわり見えていますね・・・。

わかってるよ・・・。

崩れてるんだろ・・・。

旧標識はこの大量の土砂の下、息絶えたようです。

さすがにこれは重機がないとどうにもできないレベル。

人間の非力さを感じます。

・・・見たかったなぁ・・・。

CAUSIONの旧標識はきっと立て直されることはないでしょう。

そして旧国道であるこの道自体も、現在は町道。

それもかなり必要度の低い町道です。


いつ復旧するかも分からぬまま眠りについた標識。

しかしそれがいいのでしょう。

道に建てられた標識は道とともに朽ち果てる。

そんな姿に少し胸が熱くなった、大阪遠征1発目でした。


以上、はらがたわ峠編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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