紀伊半島遠征第11弾 引牛越 ゲシュタルト崩壊編

豪快な切り通しで峠をぶち割った県道735号はいよいよ下りに突入します。

兄弟ともいえる牛廻越は奈良側の方が民家が近かったので、こちらもそのように考えていました。

しかし、そんな甘い予想は軽々とぶち壊されます。

残雪の残る奈良側の峠道。

しかしこちらの道は隙間を通している感、半端ありません。

しかもただ下るのではなく、トラバース区間が設けられているのでまさに林道の光景が楽しめます。


つうか雪は本当に大丈夫なんだろうな。

かつて現役酷道でそこそこひどい目に合ってるので疑心暗鬼です。

この赤い看板、国道425号でも見たぞ!!

これはどうも自治体が設置しているようですね。

そしてここから落ちたらたぶん助からないでしょう。

下手に何にも当たらず落ちたら、無傷でも何年も誰にも見つからず…なんてことになりかねません。

恐ろしい・・・。

路面にもうっすら雪が残っていました。

雪国の人間から言わせれば、この程度の雪でも滑るときは滑る。

絶賛安全運転中!!

おいおいゴッソリ逝ってるな

あと数10cmで牛廻越の二の舞でしたがかろうじて踏みとどまってくれました。

あの絶望はもうたくさんだ。

しかし雪や崩落がなくなると違う問題が襲い掛かってきます。

そう、牛廻越でも僕はこの感覚を味わいました。

ほらほら

ほらほら

ず~っとず~っと

おんなじ景色だよ・・・

気をしっかり持て!

道に取り込まれるぞ!!

これこそ道路趣味界のゲシュタルト崩壊。

同じ景色が続くと無意識のうちに時間と距離が経過しているというスタンド能力(誰の?)

時間を操るとかボスクラスの能力だよ。


恐ろしい。

写真は僕を現実に引き戻してくれた切り通し。

いやぁ素晴らしい。

道に取り込まれると単純に注意力散漫になります。

つまりこういう道ではリアルに命取り。

明らかに路肩崩れてるもん。

あそこ乗っかったら崩れ落ちるんだろ?

そういうトラップやめようぜ。

こういう橋や先ほどのような切り通しがあれば現実に帰ってこれますが、一度取り込まれるとこういうきっかけがなければなかなか自力での復活は難しいのがこの現象の恐ろしいところ。

無意識って怖いですよね。

道に取り込まれてたら、気づかないわけですよ。

あんなおかしなカーブミラーに気づかないんですよ。

なんだあれ?

道幅確保のために切り通しの内側に建てたら、高さが合わなくて苦肉の策ってこと??

笑わしてくれるな!

しかし明らかに奈良県側の方が道が悪い。

牛廻越は和歌山県側が極悪だったことを考えると、引牛越はそのバランスをとっているのかな?

ガードレールの設置率も和歌山県側の半分ほどしかありません。

でもやっぱりガードレールは必要だよね。

命拾いした人がいるようですし・・・。

ようやく民家発見!!

でもまだ全体行程の半分過ぎ程度だったり・・・。

気合い入れていくぞ!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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