旧国道8号第9弾 金ヶ崎ー阿曽 ススキ地獄の戦い編

恐るべき密集度で道を埋め尽くす藪椿。

風流と言えばそうでしょうが、今は邪魔以外の何物でもない。

細くない体をくねらせ、隙間を抜けていきます。

まぁいばらよりはマシだよ。

その先にもまともな道は見えないな・・・。

現道が見えてきた!

折り返しは過ぎたと思っていましたが、なかなかゴールが見えずに不安だったのです。

あと少しだ!!

一つ障害物をやっつけると、間髪入れずに次の障害物がやってくる!

しかもここはちょっと今までの敵とは違う。

この木どうやら、本来は普通に空に向かって生えていたようなのです。

それが地面ごと引きずられて路面だった場所にとどまっているという状態のようです。

つまりは・・・、

土砂崩れだ!

写真のススキ地獄は崩壊現場の斜面の上に群がっているものです。

つまりはなかなか古い崩壊、土砂もススキの根によって締められていて案外歩きやすいかったりします。


ただ崖側に傾いてるわけなんでもちろん怖い。

こけたらコロコロ転がって崖下へまっ逆様です。

この区間で最も死を近く感じたのは、皮肉にも生還間際の障害でした。

崩壊斜面と木藪のダブルパンチ

大概土砂崩れ現場は草も生えない状態になっていることが多いので、初めての経験でした。

這いつくばりながら潜る!

怖い。

思った以上に土砂崩れは大規模でした。

おそらくこちらから入って来たら「道はなかった」と結論付けかねないほど、道の痕跡は失われています。

そして進めば進むほど傾斜がきつくなる。

幸い手がかり足がかりはたくさんあるので、にっちもさっちもいかなくなることはありませんが。


ただより良い場所に手をかけようとするとこのように無駄に高巻いてしまうなんてこともよくありまして。

なんにせよ、ゴールは近い。

気力を振り絞れ!!

最後は匍匐前進・・・!!

わずか100m強にこれだけ苦労させられたのは久しぶりです。

しかし現道からは僕のことどう見えたんだろう?

ゾンビ??

こうしてみると、道が土砂崩れに飲み込まれた地形だということがよくわかります。

古い土砂崩れ地形、年月を重ねると藪と傾斜のダブルパンチにやられるといういい勉強になりましたよ。

ね、逆から入ってよかったでしょ??

振り返り見た旧道。

たしかに道の線形は見えますが、その痕跡は日ごとに薄れていっています。

この南側の旧道はいずれ、だれの通行もはばむものとなるでしょう。

北側がきれいなだけに惜しいことです。

さてこれで約半分の行程を終了したことになります。

残るは石碑と大規模な切り通し。

特に切り通しの方は一筋縄ではいかなそうです。


まずは石碑!

次回に続きます!!

この道往けば act2

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