旧安養寺隧道 後編
開口確認!!
さてあの真闇の中に入るとしましょうか。
一歩踏み込んでいつもの振り返り撮影をしようとしたその時・・・、
ウィッウィーンウーン・・・
ウィッウィーンウーン・・・
カメラのレンズが開かない!!
なんで!?
さっきまで普通に動いてたじゃん!!
どういうことだ!!??
しばらく隧道前をウロウロしましたが回復の兆しが見えないので、後ろ髪をひかれながら帰路につきました。
確かにこの2代目デジカメCOOLPIX S6500、機能以上に酷使されています。
ある時は共に斜面を滑り落ち、ある時は林道でチャリごと転倒したことも・・・。
無理が祟ったか・・・。
そう思うしかない・・・。
なんでこんな時に限ってサブカメラ持ってないんだよ!!
最後の撮影となったのがこの写真、隧道は稜線に向かって直角に曲がりますがその奥に向かって伸びる道。
これは旧道ではなく安養寺砂防ダム(あんようじさぼうダム)へ続く道。
紛らわしい位置にあるので注意してください。
間違えるとそこそこな距離を歩かされダムに至り、間違いに気づきます。
しかし日ごろの行いなのか、なんでこんなタイミングで・・・。
しかしせっかくここまで来たんだからトンネル潜って反対側の旧道入口を確かめよう。
諦めきれないし、最後に一枚チャレンジ!
パシャッ
普通に撮れやがった
なんなんだ!
いったいなんなんだ!!
変な寒気がしただろ!!
違う意味で寒気がするわ!!
これまでで一番深い残雪。
まぁ奥にアスファルト見えてるからここだけでしょうけどね。
カメラが劇的復活を遂げたとはいえ、もう一度武生側を登る気にはなれない・・・。
それならば安養寺側から突入してやる!!
こちらにもたまに車が通ることを示唆するレベルの閉鎖がありました。
轍もありますしね。
基本的に南向きになる旧道は、武生側に比べて歩きやすかったです。
やっぱ雪というのは慣れていても、楽になることはない。
冬の探索最大の障害であることに疑いの余地はないですね。
轍はここに続いていました。
採石場なのか埋立地なのかは判別できませんでしたが、この旧道が今かろうじて生かされている理由はここが理由のようです。
つまりここからは・・・、
廃道レベルが上がってきた・・・。
とはいっても可愛いもんですが・・・。
この辺りは現道からはあまり目立ちませんが、新旧併走区間です。
目立たないのは旧道が5m程高いところを走っているから。
新道を見下ろす旧道は好きなシチュエーションです!
そして写真中央の地蔵堂、今気づいたんだけど・・・。
あれって旧道から移転されたっぽいなぁ。
再訪時には確認せねば!
斜面を並走しつつも徐々にその高度を上げていく旧道。
残雪に轍がないことからもこの辺りは既に人の手を離れていることを感じさせます。
盛り下がった気分が、再び上がってきました!
この並走が左に離れるとき、そこが隧道の反対側や!
現安養寺トンネルの坑口が見えてきました。
地図上ではあのトンネルの真上を通過してすぐに隧道があるはず。
そろそろです。
進めば進むだけ廃っぽさが増す嫌な展開。
もうすぐ隧道と先が読めてるし、全線舗装だとわかっているから余裕ですが。
林道探索ならドキドキもんでしょう。
そしてあのカーブ・・・。
あれこそ並走から離れる瞬間!
さぁご対面!!
でた~~~~!!
けど・・・様子が・・・。
完全封鎖
僕が過去見た廃隧道の中で最上級の完全封鎖です。
これは一目見て無理だわ。
そこまでしなくても・・・
もうやめて!
安養寺隧道のライフはゼロよ!!
まさに蟻一匹通す気はない安養寺隧道。
なんでここまでお金をかけて封鎖したんでしょうか。
コンクリートだってただじゃない。
ちなみに開口していたと思った武生側にも同じ施工があるとか・・・。
隧道内に何があった!?
これに関しては机上調査を続けます!!
開きっぱなしになった配電盤。
安養寺隧道の哀れを象徴するように佇んでいました。
しかし一番最初に書きましたよね。
ここは親子トンネルだって。
現役は数に含みません!
ここには旧隧道があるのです!!
しかし今日は夕方、すでに夕闇が迫っていました。
残雪残る山に日暮れ間近に入る愚は犯せません。
旧安養寺隧道探索は近々決行予定です!!
そしてもう一つ。
最初に出した地図・・・。
この中にもう一つある怪しすぎる穴。
皆さんもきっと見つけたはず。
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