月出峠 中編

前編最後のこの写真、やや変則的なロータリーのようなものだと考えればわかりやすいです。

左に入ってUターンなら1周してくる。

つまりなんにせよ、いったん左へ入らねばなりません。

ロータリーとループを組み合わせているこの区間、上を行く道はこれから自分が進む道です。

その奥にはこの県道の起点となっているものがあります。

つづら尾崎展望台

なかなかの絶景!!

見えている町は虎姫あたりの長浜市ですね。

そしてここで滋賀県道513号の旅はお仕舞。

ちょっと休憩としましょう。

今回の探索は家族連れだったりします(笑)

なかなか探索の時間もとれないんだよ!

家族の時間と同時進行ですがお許しを・・・。

そしてこれがこれから向かう道。

ループに合流して尾根沿いを行きます。


つまりここは琵琶湖北端の半島部、葛籠尾崎の突端部に位置しています。

そりゃ絶景なのもよくわかりますね。

駐車場に紛れるしゃりお君・・・。

直進が元来た道に戻る方向。

右がこれから進むべき道。

つづらお崎展望台から別の県道の起点となっています。

ここは過去にもレポした道。

滋賀県道512号葛籠尾崎塩津線
(つづらおさきしおつせん)

道の幅員が狭くなり、別の県道になったという実感がわきます。

尾根沿いの道、観光道路らしい区間の始まりです。

そういえば先ほどまでの県道513号にはほとんどヘキサが無かったような気が・・・。

こちらにはしっかりヘキサが設置されていて好ましい。

やっぱり県道であることはしっかり主張してほしいもんです。

県道513号とは尾根をはさんで反対側である東の斜面をトラバースする県道512号。

半島を走っているので当たり前ですが、植物相も似通っていますね。


そして尾根付近の気持ちの良い道を走ればそこにはすぐ着きます。

ここで初めてその名を明かしましょう。

書き忘れてたのは秘密(笑)

月出峠(つきでとうげ)、着。

はっきり言って峠らしいものはほとんど存在しません。

月出峠という詳細な場所も、ほとんど知られていないのが現状です。

ちなみにここは第1候補ということで・・・。

岬先端に位置する鉢伏山と葛籠尾崎の基部を構成する山塊の鞍部。

ここを月出峠と呼ぶのが一般的なようです。

徒歩道が菅浦集落方面から伸びているのもポイントですね。

ここも歩いてみたい道です。

この案内版はここからさらに下った塩津側にあるものです。

月出峠という名が唯一公にさらされている看板かもしれません。

ただどこが峠だかはっきりしないんだよなぁ・・・。

海抜190mってとこかと思いましたが、ここは全く鞍部ではないし・・・。

やはり月出料金所の奥側であるこの位置が峠とみなしていいのかと。

やや疑わしい部分ではあるので、今後机上調査を続けます。

第2候補はもう少し先にあります。

さて、この道。

普通の道と少し違います。

とある交通規制が敷かれているのですが・・・、って簡単すぎますか。

旧月出料金所からつづら尾展望台までの県道512号は、一方通行規制が敷かれています。

つまり塩津から大浦には抜けられないということ。


実はこの規制が正式に施行されたのは今年、平成26年度からです。

もっと前から規制されてるのを見たという人もいるかと思いますが、正式な規制は今年から。

2007年から滋賀県による自主規制が行われていましたが、法的拘束力はありませんでした。


たま~に逆走してる車も見かけましたが、今年からはきっちり罰則とられます。

探索の際は大浦からでよろしくお願いします!

もともとは「駐停車禁止」「転回禁止」「はみ出し禁止」「速度規制(30km/h)」という規制でしたが、今年からは当然そこも変更となりました。

「一方通行」
「駐車禁止」
「速度規制(40km/h)」


ようするに、

「一方通行にする代わりに、停車はOKしました!
対向車も来ないので10km/hほどスピード出してもよくしときましよ♪」

観光道路ならばなかなか納得の変更。

景色楽しみたいのに停車禁止はちょっとつらいもんね。

確か自主規制時代にはこの辺りもセンターラインが惹かれていたはずです。

よく見ると名残が残っていますね。

しかしなかなかに狭い片側1車線でした。

前回の撮影は2013年の夏ごろの探索でしたので、センターラインがあった時代の写真も残っています。

似たような場所だったと思いますが、センターラインと天気と季節でこうも印象が変わるのは面白いですね。

場所によっては去年の時点でも工事の手は入っていました。

冬の通行止め期間に一気にやっちゃうんでしょうね。

恐らく同じ場所の現在の様子。

なかなかいろいろ増えてます。

このご時世にここまで改修されるということは、県としてはここをもっと推したいのかな?

確かに湖底遺跡とか魅力はたくさんありますし・・・。

尾根付近を走るので光にあふれて非常に走りやすい道です。

これがもう一つの峠候補地の姿を想像させる分かりやすい構図でもあるのですが・・・。

古い標識が残っていました。

こういうのもいずれ価値が出てきたり・・・ないか(笑。

大分標高は下がってきましたが、いまだに尾根近く。

ということは尾根自体が標高を下げてきているということになります。

やはり第2候補の方が可能性は高いのか?

この左の広場は月出展望台。

この辺りの所在は「月出」と言います。

つまり本来なら峠はこの集落内にあってしかるべき。

しかし現在の地名が、過去にはもっと広い地域を指していたということもあるので確定はできませんが。

周囲の山々が近づいてきて、麓の喧騒が近づいてきました。

第2の候補地はもうすぐそこ。

見覚えのあるゲートで一方通行終了!!

以降、県道のラスト、第2候補、考察を残し・・・、

後編へ!!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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