越前西部1号林道 前編

さて、越前西部2号林道を走破して早々に、僕はこの場所に立ちました。

再び森に潜る覚悟はできています。

本日最後の林道は、やはり一番最初にできた林道で締めるべきでしょう。

越前西部1号林道

(えちぜんせいぶ1ごうりんどう)

4号まである越前西部林道の原初の林道です。

そして当たり前ですが、一番古く竣工した林道でもあります。

その事実がどう出るか、それが今回の見所です。

福井県道19号武生米ノ線

前回、最後に合流したこの道を西進した先にこの林道の入り口はあります。

地図上でいうと海側のトンネルと橋を越えた先ですね。

2号3号のように目立つ看板はないので注意が必要です。

到達地となる越前市は、この県道19号を戻れば辿り着けます。

でも、我々が求めるものはそれではないわけですよ。

いざ、進め!

今回も終点から起点へ向かう旅となります。

そしてスタートの時点で、2号林道より苔むしています。

この時点で若干の不安を覚えますね。

実はけっこう暗くなってきている現時刻。

夜の帳の足音が聞こえてきています。

今日はこれが最後の探索ですが、流石に林道探索で真っ暗闇は避けたいところ。

夕暮れはいつだって不安とのせめぎあいです。

いかにも林道らしい間伐された杉林を抜けていきます。

ここまでガードレールはありませんが、木が密集してるのでどっかで止まるでしょって扱いですかね。

林道としては林へのアクセスの方が大事ですから。

いいヘアピンだ!

これは相当にRが小さい。

そして道としての装備が貧弱なのが良い。

こういう道路風景大好きだ。

めっちゃ蔓が垂れてますね。

一般道ではなかなか見れないこういうのも林道の魅力かも。

別に車を傷つけることもないので、そっと通過します。

むしろちょっと綺麗になったかも。

ここで午房ケ平(ごぼうがだいら)に下りる道が分岐します。

ここも行ってみたい道ではあるんですが。

ここにきて初めてその名を名乗った越前西部1号林道。

しかし戻りの行き先の六呂師って大野の六呂師?

かと思いましたが、どうも終点の地名が六呂師というらしいです。

4号の終点でも福井市ですからね。

さすがに遠すぎます。

そして送電塔を脇に見ながら進みます。

1号の特徴として分岐の多さが挙げられます。

案内板の少なさも相まって非常に辿りにくい林道でもあります。

気を付けなければ。

ここでまた分岐。

これは奥の果樹園に至る私道っぽいですね。

林道としてしっかり活用されていますので、2号3号と比較しても観光用というより、林道の本質に近い道のように見えます。

ここで南条郡南越前町(なんじょうぐんみなみえちぜんちょう)に突入します。

この辺りは旧河野村(こうのむら)の村域です。

看板自体は減りましたが、自治体の境目はしっかり表示してくれているのはありがたいですね。

がっつり杉葉が積もっています。

これは作業跡っぽい雰囲気がありますね。

いつもこうではないということでしょう。

しかし、林道ですからいつどこがこういう状況になっていても不思議ではありません。

民家出現!

これは新たなフェーズに突入したぞ!

糠杉山というのが正式な地名のようです。

この辺りから変則的な分岐が多くあらわれるので要注意。

気を付けていきましょう。

変則四差路を迷いながら抜けます。

合ってるんだろうな本当に・・・。

そのうちの一つに集落中心部へ至る道もありました。

常住集落なんだよなぁ。

こういう時に目的の道をたどるのに重要なのは、道幅と道の整備状況、そして道の持つ雰囲気が共通するものを探すことです。

基本的に同時期に同じ会社に造られた道は、その姿が似通ってきます。

今回も地図読みと雰囲気で突入してます。

・・・過去に何度もこれで痛い目見てるんですけどね。

基本的にトラバースしてきた1号林道ですが、下に道が見え始めました。

この道が自身なのか、さっき分かれた別の道なのか。

この辺りは血管のように林道網が張り巡らされているので、恐らく後者でしょう。

まだ下る段階ではありませんから。

そして道はここから、新たな顔を見せる!
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この道往けば act2

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