京都遠征第2弾 山中越
前回、田ノ谷峠の最後に唐突に表れたこの施設。
やはりこういう場所にはありますよね。
比叡山ドライブウェイ
比叡山延暦寺を境に南が比叡山ドライブウェイ、北を奥比叡ドライブウェイというネーミングが付いている有料道路です。
ちなみにここのゲート名は「田ノ谷峠ゲート」。
峠がここまで推されるとちょっと嬉しくなります。
山の中に唐突に現れる印象のある比叡山ドライブウェイのゲートですが、周囲に何もないかといわれればそういうわけでもありません。
この辺りは一般に比叡平(ひえいだいら)と呼ばれます。
全国に数多ある「○○平」という地名は一般的には平野のことを指します。
しかし我々の趣味や登山の界隈では「平」はより限定的な意味となります。
すなわち「高原」
ここも高原の上に分譲住宅が広がる不思議な空間が広がっていました。
人気あるのかな。
まぁそれほど広い高原というわけではないので、道は再び下り始めます。
実際この辺りは峠の範疇で言えばまだ田ノ谷峠の範囲なのでしょう。
今回は便宜上こちらで紹介してますが。
非常に緩やかなくだりです。
片峠の流れを引き継いでいますね。
相変わらず車は多めですが、油断しなければ丁度いいワインディングが楽します。
この辺りがちょうど底に当たる部分。
ここから道の勾配は再び折り返します。
さぁもういっちょ登ろう。
こちらも片峠なので登りは短いはずです。
良い峠の風景。
古きよき県道の峠の風景です。
古きとはいっても僕の子供時代くらいなので20年位程度ですが。
最近はその風景もどんどん直線化してますからね。
こういう景色もいつかなくなってしまうんですかね。
山中越(やまなかごえ)
途中に鞍部らしい鞍部はないのですが、ブラックサークルK(痛恨の写真撮り忘れ!)で一部で有名なサークルKひえい平店を京都側に抜けた辺りが第2ピークになっています。
ここが山中越の峠部分かといわれると、そうとも言い切れないのがこの峠の微妙なところ。
実はこの道にはもう一つ、別名があります。
志賀越道(しがごえみち)
道全体を指す言葉としては「志賀越道」、ピンポイントで峠をさす言葉が「田ノ谷峠」、そして高原型の峠であり正確な鞍部のわかりにくいこの峠道のざっくりとした峠付近をさす言葉として「山中越」という呼称があったのではないかと思います。
まぁもちろん互いが互いの別称という面は大きいでしょうが。
そしてここは県境ではありません。
なんか滋賀県には多い印象のある峠が県境じゃないパターン。
逆から来たら嫌になりそうな緩い登りが続いていきます。
この峠道は室町時代から名前の残る古い峠道なのですが、本格的に整備したのはかの織田信長だという伝説が残っています。
しかしこの辺りはどうも新道っぽい。
旧道ありそうですね。
所々に残る切通し。
これが新しそうな感じなんですよ。
古い奴は素直に巻きますからね。
まぁ通行規制がかかるのも納得ですねよね。
しかし両側から封鎖されたら比叡平の住民は完全に孤立なんじゃ・・・。
なかなかハードな新興住宅街・・・。
ちなみに比叡平はこんな素敵な立地にもかかわらず、有名人をかなり輩出しています。
宮川大輔、高橋メアリージュン、太田雄貴などなど・・・。
しかし東側に比べて道は緩やかです。
一気に上った感じがあった東側より、地形に沿っている感じがありますね。
京都府突入
なんかものすごく唐突に。
唐突過ぎて看板とり損ねました。
交通量多いので許していただきたい。
停まってると後ろから追突されそうで怖いんだよ!
なんかすんごい建物がいっぱいなんですが・・・。
あれ構造的に大丈夫なのか。
色々心配になります。
なんか気になるのもあるなぁ・・・。
これは何かの現場用地のような気もしますが・・・。
しかし気になる・・・。
京都っぽくなってきた!
この辺りは銀閣寺の裏山ともいえるエリア。
京都感はすでに漂っています。
隣を流れる川の名前は白川(しらかわ)。
そう、京都市内の北白川通りの名前の由来となっている川です。
あまり白い印象はないけどなぁ。
峠道は順調に下っています。
その中にも神社があるから面白い。
独特の京都の雰囲気があります。
また来たくなる道です。
右の石垣は神社由来のもの。
道と風景が見事に一体化しています。
秋とか綺麗だろうなぁ。
大分街中に入ってきた感じがします。
これはもう終わりの雰囲気。
京都も急に町が始まりますよね。
獣害とかありそうな距離感です。
しかし勾配は最後まで緩みません。
最後だけは若干スパルタン。
京都は京都盆地にあるので周囲は山に囲まれているので、どこから入るにも峠を越える必要があります。
魅惑の地形ですね・・・。
恐らく最後の大きなカーブ。
このカーブは印象的でした。
下ってくれば京都市への入り口として、登れば峠へのスタートとして、非常に感覚的にポイントとなるカーブですね。
もう街中。
ここらでレポを終えましょう。
場所の目印となる道ももうすぐそこ。
京都市道182号蹴上高野線(けあげたかのせん)
京都市は政令指定都市なので、市道が主要地方同格となります。
あまりこういうとここレポしないんで、初パターンですね。
こういうのもあるんですよ。
道は奥が深い。
これが全体像です。
右が大津市、左が京都市。
2つの都市の近さと隔てられ方が良くわかります。
もともと京都と大津は非常に近い発展の仕方をしてきていますからね。
京都の発展は琵琶湖なしではありえませんでした。
道は歴史。道は文化。
道を探れば真実が見えてくる。
そんなことを改めて感じた良い探索でした!
以上、山中越編
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