朽木保坂の古橋

檜峠(ひのきとうげ)

国道367号、鯖街道の峠。
当ブログでも過去にレポしています
現在でこそ、峠という認識がされないほど通行しやすい峠となっていますが、実は中央分水嶺の一つであり、難所と呼ばれた場所のひとつでした。

古代から現在まで生き続ける峠道。
そこにはつまり、古くから人の手が入っていたということ。
要は色々あるのです。
レポスタート!
前からこいつが気になっていたんですよね・・・。
実はこの橋も前出の檜峠編で触れてるんですが。
一度じっくり取り扱ってみたいと思った次第です。
国道303号の合流区間まであと僅かなという位置。
檜峠の麓といった感じです。
これが檜峠を源流とする途中谷川(とちゅうたにがわ)。
この本流を渡る橋がこの橋です。
ちなみに途中谷川はこのまま北上し、石田川に合流、琵琶湖を経て大阪湾へ流出します。
しかしこの橋、実は謎多き橋なのです。
なんせご覧のとおり・・・、

肝心なところが一切無い・・・!!

ゆえに竣工年も橋の名前すらも不明。
マニアックすぎて文献を漁っても出てこないんだよなぁ・・・。
しかし名無しでは呼称に困るというもの。
ここは一つ、いつも通り仮称させていただきましょう。

途中谷橋(とちゅうたにはし・仮称)

そう呼ばせてもらいます。
ちなみに河川名からの拝借です。
しかしそこはさすが現役国道橋。
補修の手は入っています。
もともと鯖街道を踏襲する国道。
歴史が違います。
個人的には昭和30年代ごろの竣工ではないかと読んでいます。
還暦あたりの風格が漂っていますからね。
戦前橋という線は薄そうです。
相変わらず親柱が前につんのめってますが、一応は大丈夫そうではあります。
しかしあなたのお名前なんなんでしょうね・・・?

六地蔵が見守る橋

それは古からここにあり、今も尚静かに生き続ける橋。
不思議な橋です。

以上、朽木保坂の古橋編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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