世久見峠 Reverse 中編

現役と言われれば現役ですね。
廃道と呼ぶには轍が目立ちすぎています。
そんな絶妙な整備環境の道ですが、廃道らしい特徴も完備しています。
それが前編でも登場したこちら。

これが現役

これが退役

そりゃ写真もぶれますよ。
遺体ですから。
モザイクモザイク。
見上げればそこにはこれから登る道。
そこにもいくつかの屍がぶら下がっていました。
これは現役の道では見られません。

こんなもん屍以外の何なんだよ

なんでこんなことになったんだ。
雪だけでこんなオーバーキルされるもんですかね・・・?
整備を適当に見棄てられた現役道。
そんな感じでしょうか。
治療を放棄された負傷兵。
そんな悲哀を感じます。
斜面に身を横たえる標識。
今はもう休んでいいよ。
トンネルという頼もしい後輩が頑張ってるから。
このタイヤ痕は堅気じゃないな。
山の仕事か同業者か。
どっちでしょうね。
島のように見えているのは三方湖、水月湖、菅湖を分けている半島。
名前は分かりませんが、何か付いてるのかな?
最低限車一台がかろうじて通れるレベルで道は続いています。
前編のコメントにも書きましたが、軽トラ、軽の四区じゃないときつそうです。
空転しますよ、この落ち葉。
半分土になってます。

たまらんね

林道としてもなかなか良質です。
楽しいという意味で。
山肌が荒々しく、緑豊か。
これが元国道だというのだから、余計良いです。
下から見えてた屍・・・。
完膚なきまでに・・・。
ご愁傷様です・・・。
ここはなんとも絶妙な道です。
廃道でもなければ現役とも呼べない。
旧道の放置され方としては頗る微妙です。

同類としては馬背峠でしょうか。
ゲートはあれど微妙に通れるって意味で。
確かに酷道といわれれば酷道といえるでしょう。
むしろここより酷い国道は現役でもあります。
しかしそれでもここが現役とは思えない理由はやはりこの放置された落ち葉。
現役ではここまで積もることはありえません。

・・・あとはこれか・・・

これがあるせいでまともな道には見えない。
なんか現代アートの作品展に来た感覚に陥ります・・・。
しかしいつ頃からこの状況なんでしょうか。
決して数年ものではないはずです。
人工物と自然物の調和。
これは時間しかなしえないものだと思います。
世久見トンネルの竣工が1986年、つまり31年前からこの道は旧道に追いやられていたということ。
それからしばらくは旧道として現役で頑張ってきていたはずです。
30年放置されれば大抵の道は廃道となりますが、ここはそのレベルには達していませんから。
僕の記憶では7,8年前はちょっと思い切れば普通車でもいけたように記憶しています。
やはりここ10年で、この道の環境は大きく変わったと考えられます。

哀愁漂ってるわぁ

この雰囲気嫌いじゃありません。
夕方きてよかったよ。
朝方ならまた印象が違いそうです。
山から覆いかぶさる木々もやりたい放題です。
夏場は凄いことになってそうです。
そしてだんだん、ある想いが頭をよぎります。
いや、単純に自分のミスなのは分かるよ。
でも言わせてくれよ。
思ったよりこの旧道、

長くない??

いや地図読み違えてるだけなんですが・・・。
車だとそんな長くないのよ、この峠・・・。

明らかに一部が剥げてダートになっている箇所も出てきました。

ここまで行くと夏を経ればいよいよヤバい。

ジャングルになります。

そういえばこの道、切通しが少ないですね。

ここが初めての目立つ切通しです。

トラバースしている箇所が多いのに意外です。

真っ直ぐな一枚壁ってことですかね。

現状道は大きな2つのヘアピンをクリアし、順調に標高を上げています。

険しくはなくも堅実な道。

その成果は道の外を見れば明らかです。

大分登ってきたぞ!!

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この道往けば act2

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