世久見峠 Reverse 前編
向笠峠を下ってすぐにやってきた国道162号。
足に疲労は蓄積していますが、これくらいならまだまだいけます。
今回の峠は旧道、ご他聞にもれずトンネルに主役を奪われました。
世久見トンネル(せくみトンネル)
そのまんまのお名前です。
振り返ればそこには三方五湖。
この峠は三方五湖と若狭湾を結ぶ峠でもあります。
地図をご覧ください!
赤が探索済み、青が未探索です。
距離的には圧倒的に短い残りの区間ですが、ここは今や車の進入が難しい状況にあるということがわかっています。
ならば歩くまでよ!
ここが旧道の入り口、普通旧道は進行方向から見ると鈍角に分岐するのが普通ですが、ここでは鋭角に折り返しています。
堀越峠などでも見られるこの特徴は、ちょうどヘアピンだった部分を真っ直ぐ延伸してトンネルを掘ると起こります。
比較的細かいヘアピンを多用する峠で見られる傾向にあります。
反対側とは雰囲気が違います。
夕方に東斜面は影が落ち非常に薄暗く、不気味な雰囲気をかもし出します。
気合は十分だ。
さぁ行こう。
本日2度目のフェンス通過。
慣れとは怖いもんで、面倒だとは思いますが、今更特に気に留める行為でもなくなってきています。
最初はあんなにドキドキしてたのに。
この先に何があるかは本編でも分かっているのであれですが、こちらから来る必要性はほとんど感じません。
治山工事くらいしか用途は無いか。
今もチェーンソーの音が響き渡ってますし。
第一ヘアピン。
奥には辛うじて現役と思しき倉庫があります。
こういうのを一つ一つ重ねて、道はじわじわ悪化していくんです。
今は車両を写すこともほぼ無いカーブミラー。
こういう亡霊のような存在が、廃道の儚さの醍醐味です。
健気に立ち続けているのがまた物悲しいですね。
これが国道だったってんだから
こいつは厳ついぞ。
アスファルトの狭さが際立ってます。
徒歩だからいいですが、車なら非常に緊張を強いられる道。
二輪なら楽しそうですが。
時折フェンスが大きく倒れ掛かってました。
知り合いの猟師に聞いたところ、これって鹿が飛び越えようとした跡なんだとか。
落石なら穴が開きますし、猪はフェンスの下を通るので、こうなるのは鹿の仕業なんだそうです。
てことはフェンス飛び越えられてるってことか・・・。
こっちは猪の仕業。
やはり里山で獣害は切実な問題ですね。
山と里の境目が曖昧になってきています。
道として非常に美しい光景です。
これは個人的に琴線に触れるものですね。
なんか荒れてきました。
いよいよ峠としての本領発揮です。
10%勾配か・・・
いよいよ来たかな・・・
古い暗渠がありました。
ここも昔は橋だったのかな。
妄想は膨らみます。
標識が逝ってる。
やはりここは死んだ道か。
現役道にはありえない光景です。
テンション上がってきたぞ!
廃道の光景だ!
やはりこれですよ。
舗装路のはずなのに舗装が見えない。
これが放置されれば数年でジャングルの完成です。
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