向笠峠 因縁に決着をつける時編
ついにこの時がやってきました!!
当ブログ開設2012年に初の点線県道レポとして取り上げたウツロギ峠。
そのレポの最後で名前を挙げた嶺南東部のもう一つの点線県道。
福井県道217号海士坂鳥浜線
(あまさかとりはません)
名前の初出は早かったのに5年も放置されていたかわいそうな峠。
しかしそれもついに終わりです。
この因縁に決着をつけてやる。
レポスタート!
正直、僕の胸は期待と不安で渦巻いていました。
何せこの峠、ほとんどネットに現状の情報が上がっていない峠。
登山で使われることも少ないのか、徒歩系峠では結構見られる登山系サイトの情報を拾うという手段も得られませんでした。
かくして僕は2度、撤退を食らっています。
一度は車で突入してフェンスで憤死。
二度目は徒歩で突入するもルートを見つけられず憤死。
今回は3度目の正直というわけです。
こちらが上記の福井県道217号。
終点となるこの交差点では普通の顔をしています。
奥にいるのは縄文人。
若狭町鳥浜地区は貝塚で有名な地域です。
ただひたすら山並みへ。
前途多難が予想される光景です。
嶺南の大動脈として定着しつつある新しい高速。
舞鶴若狭自動車道(まいづるわかさじどうしゃどう)
こいつのおかげで小浜や舞鶴、福知山が近くなりました。
いつもありがとね。
この先の道の行く末を暗に示す看板。
ここにトンネルか・・・。
いつ実現できるかなぁ・・・。
あの鞍部こそが目指す場所。
ウツロギ峠と並んで、僕がそこに立ちたいと思い焦がれた場所。
向笠峠(むかさとうげ)
僕はまだそこに立てていません。
今日その日を迎えるべく、車を走らせているわけです。
片側1車線はもう風前の灯か。
いよいよ山すそに道が擦り始めました。
若狭町特産の梅、梅林の道は続きます。
探索は5月、青々とした梅がたわわに実っていました。
2月はさぞ花が綺麗でしょうね。
あ、ここだな。
ここからは県道の指定から外れた区間ですね。
地図をご覧ください。
ここから先は非常に細く、しかも先細りの道が続いていくように書かれていません。
まだ点線にこそなっていませんが、その時はすぐ訪れると判断。
セレナちゃんはここで留守番です。
辛うじて舗装が残る道を歩き始めます。
周りでは草刈木の音が響いて、まだまだ人里の雰囲気。
まぁ実際、梅林のど真ん中ですからね。
さらばセレナちゃん。
また必ず帰ってくるからな・・・。
なかなか厳つい橋。
真ん中に合った板は朽ち果てたということでOK?
ここを爺さんが渡ってたら完全に仙人だろ。
日の差し込む梅林から鬱蒼と茂る森の中へ。
次第に人里から離れていく感覚をひしひしと感じながら、これから始まる戦いへと胸が高まります。
何せこの辺りまでは過去に来ているのです。
この先の展開も知っています。
杉と梅の混合林(笑)
これはなかなか珍しい。
正に山と里の境目って感じがします。
嗚呼、気持ちのいい道だ。
このまま5月の晴れた昼下がり、峠までいければ楽しいのに。
しかしそんなこと、この趣味においてどれほど珍しい事態か僕は良く知っています。
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