旧中島北橋 Revenge編
そのRevengeの機会は案外すぐにやってきました。
雪によりその全貌が拝めなかった悔やまれる橋。
旧中島北橋(なかじまきたはし)
国道脇に佇むその姿は良く目立ち、廃橋らしい素晴らしい姿をしていました。
あれから2週間、もういいだろ??
レポスタート!
春ですよ!
ついに待ちに待った春ですよ。
雪に埋もれた遺構たちに再び日の光が当たります。
この機会を逃す手はありません!
こうしてみるといかにも旧道の線形ですね。
雪はこういう道では本当に線形を隠すな。
気をつけないと。
さて、参りますか。
旧道は短い。
雪がなければ何の障害もありません。
見ればみるほど良い廃橋
トラスや吊り橋ほど橋としての見栄えはしませんが、その経年が醸し出す雰囲気は只事ではありません。
時間は最高のエッセンスです。
なるほど、封鎖はこんなことになってたのね。
ちなみに僕は前回積雪時、跨いだつもりがガードレールの上に足を置いて、派手にすっ転びました。
捩れ倒れてたのね。
雪が無い時に見れば何のことはない話です。
よっこらせっと。
今回はお邪魔しますよ。
その為に来たんだから。
橋の上は春めいてました。
いやぁ春ですねぇ。
緑が芽吹いてますよ。
夏は想像したくもありませんね。
やはり親柱に情報はありません。
一時流行った銘板泥棒か。
それとも廃止と同時に剥がれたのか。
若しくは時間のいたずらか。
いずれにせよ、寂しいです。
草薮だけではなく、木藪まで侵食してくる橋としては最終段階手前の藪レベル。
大概、コケ⇒草⇒木⇒マント群落とレベルアップしていきますからね。
ここはマント群落(木と蔦の最悪コラボ)には達していなさそうですが、それ時間の問題かもしれません。
当然橋の上が森になれば、その重みによって崩落も早まります。
古い橋ではたまにある手すりみたいな欄干。
ここは車道のはずですが。
四輪車ならぶっ壊しそうな華奢さです。
僕はこの旧橋から見る新橋ってやつが大好きでしてね。
旧橋がなければ見ることができないアングル。
親子橋ならではです。
藪は西側に集中しています。
東側は藪を気にせず歩けそう。
茨がないのがありがたいです。
唯一の路面!
その他の部分は落ち葉が積もって土と化しています。
この部分だけ何があったかはわかりませんが、舗装が見えていました。
上流側には不法投棄禁止の看板がありました。
しかしこの藪に打ち勝ってここまで来るのは相当な猛者だな。
冬はああだし、そんな物好きもいるのかな。
河川名は杉野川(すぎのがわ)。
高時川の支流で土倉岳(つちくらだけ・1049m)を源流としています。
そう、あの土倉(つちくら・レポ未)です・・・。
よく見たらなかなかに凝った意匠の親柱
藪まみれにしておくにはもったいない。
良いデザインです。
アステカの遺跡みたいだな・・・
古代遺跡発見みたいな・・・
実際こんな感じなんだろうなぁ・・・。
振り返ってみると印象がまったく違うから不思議ですね。
藪のごたごたから開放され、堂々とそこにある。
季節、視点、天候、橋の印象を変える要素はごまんとあります。
橋は渡るのもいいですが、ベストアングルは橋上にはありえません。
しかし川は雪解け水がやばそうです。
しかしやはり足元はボロボロですね。
強度的にも錆びが大分回ってきています。
補剛材(でいいのかな、この斜の三角)の腐食が著しいですね。
まぁ最も風雨風雪に曝露する鉄材部分ですから仕方ありませんが。
ちょっと押せばポキッといきそうです。
現道からはこんな感じで一目で見えます。
今もなお、その姿を晒す旧橋。
僕は好きな光景です。
いつか橋上が森になり、撤去されるその日まで。
その姿を見せておいてほしいものです。
本当にいろいろあるなこのエリアは。
あえて今回の場所以外は記載のない地図を載せておきましょう。
ここだけで丸一日探索できますね。
魅惑の湖北エリア、是非お越し下さい(笑。
以上、旧中島北橋Revenge編
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