下野橋 後編

前編より、対岸に到達しました。
それ程長い橋ではありませんが、軋む恐怖と撮影しながらで、それなりに時間がかかりました。
木造橋には十分すぎる立派なアンカー。
ここはいいんだよ。
ここの心配はないんですが、板が心配。
一冬越えた今が、ある意味一番怖い時期かもしれません。
橋台・・・というものはなくざっくりと斜面に刺さっていました。
いや、あったのかもしれませんがその痕跡は今は見て取れません。
対岸にあったのは畑のみ。
正に地域のための橋と言う印象です。
この木製の主塔も、床版も、地域の方が補修してきたのかもしれません。
非常に愛されている橋ですね。
そういえば、西岸最後の部分のみ手すりがついていました。
ここ一番いらなくない??
向こうにセレナちゃんがいる以上、戻らなければならないのが世の常です。
再び軋む橋を渡って帰ります。
ホワイトサイクロン的な怖さがあるな・・・。
まぁこれだけ軋んでも渡ることができるのは、橋がそれほど高くないということが非常に大きな要因です。
これでもう5m高ければ尻込みしていたところ。
落ちても痛いと冷たいで済みそうです。
雪解け水湛える上流側。
水量はかなり多目です。
川幅狭まる下流側。
この辺りは渓谷一歩手前という感じですね。
大見渓流(おおみけいりゅう)という名は伊達ではありません。
この辺りも過疎化が進んでいて、吊り橋の整備に手が回らなくなっているという話を近くにいた古老がされていました。
もしかしたら、本当に賞味期限は僅かかも・・・。
木製橋は他の建材に比べて、耐久年数は少ないのです。

個人的には高時川の吊り橋といえば、この橋。

再建前の姿を探してみましたが見つかりませんでした・・・。
きっとさらに味のあるお姿だったのでしょう。
そしてこの橋でも20年以上経ってるのか・・・。
そりゃ軋みもするわな。

高時川の吊り橋シリーズも残すところあと一つ。
乞うご期待!

以上、下野橋編

この道往けば act2

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