伊勢峠 鉱山の山里編
ついにたどり着いた伊勢峠。
緩やかな尾根にある鞍部を越える爽やかな峠です。
峠にはお地蔵様がいらっしゃいます。
やはり峠のお地蔵様はいいですね。
供えられた花も生き生きとしていて、今も生きている峠の信仰がうかがえます。
僕も手を合わせて先へ向かいます。
そして峠からは林道が分岐しています。
そしてこの道は一部の林道マニアの間で人気沸騰中の林道(笑)。
和佐谷秋生林道(わさたにあきうりんどう・レポ未)
こちら伊勢側から中間の無名峠までが極悪と噂の見棄てられし林道。
いずれチャリでチャレンジしたいなぁ。
ぶれた写真で申し訳ありません。
峠を越えたと単に雨がやみました。
和泉村に嫌われてたのか?
とりあえず脱出は完了しましたが。
峠の反対側の字は秋生といいます。
個人的になんか好きなこの地名。
県道名でも中間地として入れてもらっていますが、常住集落はありません。
秋生集落も山村の集落のご他聞にもれず、上下と分かれた集落でした。
現在地は上秋生、そしてもう少し下流には下秋生があり、かつては非常に栄え繁華街が形成されたとあります。
その理由もまた鉱山。
ここから北に300mほど上ったところにあったといわれる中天井鉱山(なかてんじょうこうざん)。
鉛の他、金銀なども産出したとされる非常に有力な鉱山だったそうです。
その鉛は下秋生集落で精錬されたということ。
越前藩が誇る献上品だったようですね。
ヘアピンで下った先でこの先永らくお付き合いすることに成沢に出会いました。
ほぼ源流のこのあたりですが、この先大きな変貌を遂げることになります。
笹生川(さそうがわ)
九頭竜川水系(くずりゅうがわすいけい)真名川水系(まながわすいけい)笹生川。
ここから先で雲川(くもかわ)と合流し真名川を形成し、大野市と勝山市の境付近で九頭竜川に流入します。
この細い川があの大河になるとは、なかなか想像しがたいですね。
しっかしぺらっぺらだなあの橋。
まぁ強度的には大丈夫なんでしょう。
板ガムが乗ってるみたいですが、豪雪にも耐えてるんですからセレナちゃんくらい余裕なはずです。
基本的に秋生側の方が峠らしい道のりとなっています。
基本的にここに人が来ること自体が稀。
県道といえど、一日の通行量がゼロでも何の不思議もないエリアなのですから。
気合の入ったヘアピンが続きます。
こういうのは大好物、全く苦にはなりません。
ガードロープが頼りなさすぎる。
ここで居眠りする阿呆はおらんでしょうが、そこそこ道幅があっても離合は勘弁いただきたい。
高度感が半端ないです。
ここで別の道が合流してきます。
これは伊勢峠に端を発する笹生川(さそうがわ)の対岸に渡り、蠅帽子嶺(はえぼうしれい・1037m)のすそ野に至る林道です。
ちなみに蠅帽子嶺には蠅帽子峠(はえぼうしとうげ・レポ未)という、かつて奥越と郡上を結ぶ重要な街道の峠がありました。
こちらは水戸天狗党が使った峠としても知られており、わが町敦賀智ゆかりがある峠です。
急に林道に化けやがった。
お前は県道だろ。
嘘ついちゃだめだよ。
道が塞がれているわけではないので、まぁ通れるんですけどね。
しかし確かに良い資材が取れそうな森です。
萬霊碑なるものがありました。
これは無縁の霊を祭るものだそうです。
下秋生萬霊碑はgoogleさんでも場所が出るくらい知名度のあるものみたいですね。
そして空が開けてきました。
新しい展開がきそうですね。
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