高倉峠 僅かな生存者編

けっこうな規模の廃屋を横目に僕は麓へ急ぎます。
何せこれでも明度を上げての撮影。
夜の帳がすぐそこまで来ています。
いわゆる廃村の一部なんでしょう。
数少ない生き残りの廃屋。
こういう森の中には、人知れず自然に帰る廃村が数多くあります。
ゾンビ県道の廃村たちのように有名になれば、まだマシなのかも。

あの温見ストレートだって、廃村のあとですからね。
人の手はかつてもっと山の中にまで及んでいたのです。
恐らくかつてはかの集落に至る唯一の道だったであろうこの道。
そう思って橋を見ると、ただの林道橋とは違った趣で見ることができます。

森の雰囲気が変わりました。

明らかな植林地の景色、人の世界に入った証です。

この辺りは芋ヶ平(いもがだいら)と呼ばれるエリアです。

ここも集落跡ですね。

かなりの広さがあります。

ここの看板から、先ほどの廃村跡は恐らく高倉(こうくら)という集落だったようだということが分かりました。

そして蓮如といえば浄土真宗本願寺の中興の祖。

県内で言えばあわら市の吉崎御坊(よしざきごぼう)が有名です。

爆発的に人気を博した浄土真宗をねたむものから逃れるために、このあたりの岩窟に逃げ込んだのがゆかりなんだとか。

全然知りませんでしたよ・・・。

そして集落跡らしくお地蔵様がいらっしゃいました。

先ほどは何もないといいましたが、高倉集落跡でも山の中をしっかり探せば神社跡やお地蔵様もいらっしゃるようです。

好きな人にはけっこう知られたポイントみたいですね。

芋ヶ平を抜けると再び舗装が復活しました。

ダート区間は非常に短いものです。

ちょっと寂しい・・・。

暗くなってきたのと気が急いているので写真がぶれまくり・・・。

そろそろ新調しなきゃな。

これもなんか1年くらい言ってる気もしますが・・・。

長い林道峠を越えた先にある快感。

この「抜けた・・・」感が堪らない

分からないかなぁ・・・?

人里に帰ってきたのに・・・

なぜこんなにぶれるかね・・・。

もはや完全に集落の風景。

これはもう終わりも近そうです。

でかい道きた!!

国道476号

ここを右に曲がると段ヶ岳峠(だんがだけとうげ・レポ未)が控える不通区間を抱える分断国道です。

この辺りは用がなければ通常交通では使われないですね。


ここは非常に有名な峠ですし、なるべく早くレポしたいとこのブログ開設当時から思っていたのですが、あれよあれよという間に4年も経っていました。

ようやく再びたどり着けたことに感謝して・・・。


以上、高倉峠編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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