おにゅう峠 後編

右側がスースーしてきました。
おにゅう峠の標高は846m、若狭の峠としてはかなり高い部類です。
高度感はかなりのものです。
3月中旬の探索で、しかも標高が高いためまったく緑が芽吹いていないのも荒涼感に拍車をかけているのでしょう。
夏場ならまた違った印象を受けるのかもしれません。
今はただ言い知れぬ不安感が周囲を支配しています。
道の真ん中に川が流れていた形跡が・・・。
路面流出の始まりの光景ですよ。
特にこういう土ではなく砂利の路面ではその危険が高まります。
堀越峠旧道を思い出す光景ですね。
全体的に白飛びしてるのが気になるな・・・。
この日は曇りだったのでそれほど光量多くなかったと思うんですが。
デジカメ新調したいなぁ・・・。
林道らしいアグレッシブな道のつくりで登り続けていきます。
しかし道幅は広いので転落という心配はほとんど感じませんでした。
残雪をよけたとき以外は・・・。
落ち葉のように見えているのは先の尖った小さな落石。
こういうのが、一番怖い。
こんなとこでパンクして、誰か助けに来てくれるのかな?
細心の注意を払って通行します。
このおにゅう峠の尾根筋東側には根来坂峠(ねごりさかとうげ・レポ未)という鯖街道の峠があります。
現在でこそおにゅう峠の方が車両の通行も許す峠となっていますが、かつてはこちらが本筋でした。
熊川塾、朽木谷、途中越ルートがメインですが、むしろ直線的なのはこちらのルートだったので一定の利用があったようです。
まぁ見てのとおり、険しい道のりです。

残雪と尖った落石のダブルパンチ!

石が避けれない!
ギリギリのラインを狙うしかないぞ。。。

ここまでで最悪の荒れ具合

1つのミスでパンクです。
ここの石は頗る尖っているので、過剰ではなく本当にありえます。
ルートを見極め、それでもだめならどかして無理やり押し通ります。

しかしここ絶対、日常的に崩れてるだろ。
似たようなの見たことあるぞ。

何が僕を突き動かすかというと先人の残したダブルトラック。
軽トラだろうが、同じ四輪が通ったのなら車幅と車重以外の理由では退かんぞ!
残雪が増えだした・・・。
落石散りばめ区間は突破しましたが、雪がちらつきだしました。
3月中頃でまさか雪を見ることになろうとは・・・。
周囲の山々が眼下に下りてきて、標高の高さを感じます。
それと同時に木の種類が麓と変わり、いかにも山の景色です。
1000mの大台を超えない若丹山地。
その中で800m級のおにゅう峠はその頂付近にいたります。
空が近い。

空が近い!!

足元の不安さえなければ本当に展望に優れる峠です。
夏場にまた来たいですね。
心穏やかに・・・。

尾根が近づいてきた!!

地図で見たときに印象的だった非常に大きなヘアピンカーブ。
これを曲がればトラバースしながら峠を目指すのみです。
さぁここまで着たらもう捕らえたか!?
最後まで手抜きやがらねぇ・・・
尾根近くになれば、上にある岩自体が少なくなってくるので、対外落石は減るんですが・・・。
ここではそれ以上に崩れやすいようです。
がれてるなぁ・・・。
やっぱり若丹野坂の山は崩れやすいんでしょうか。
それも崩れた岩の形がもれなく尖っているという共通点があります。
それもあと少しか・・・。
ん???

ぎゃぁぁぁぁぁあああああ!!

終了のお知らせ・・・

ここに来て先陣を切っていたはずの轍もなくなり、絶妙に超えられないレベルの残雪に道を閉ざされました。
徒歩での踏破も考えましたが、ここから先目に見える範囲は全て残雪に覆われていて、なお雪がちらつく空模様。
無理はしないでおきました。

しかし相変わらず相性悪いな。
けれど今はもう夏。
必ず今年中に攻め落としてやるからな!
待ってやがれ!!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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