旧北陸本線暗渠群 集落の果て編

恐怖の滑り台暗渠、阿曽暗渠を離れ僕は再び西進を開始します。
次は敦賀市道を抜けて国道476号が舞台となります。
福井県道207号→敦賀市道→国道476号とその名を変えていく北陸本線旧線転用道
国道476号はその最終局面に当たります。
いよいよ残りも少なくなってきました。

国道との比高はそれほどありません。

ちょっと下れば辿り着きます。

しかし位置的には探しにくいので、目星を付ける必要はあります。

もう少し詳しい地図はこちら。

実はこの周辺、ちょっと写真を撮るのがたばかれる状況でして、道から川を写した写真がありません。

もし現地に行かれる際は、そんな雰囲気の所を探せば見つかります(笑。

山側からのアプローチの方がわかりやすいですね。

というわけでほとんど位置情報の分からない写真を(汗。

この斜面を下った先に目的の穴があるはずです。

ほらね。

葉原第1暗渠(はばらだい1あんきょ)

これまで同様、石とレンガの組み合わせで作られています。

人が通る隧道暗渠と比べてやはり小ぶりですが、それでも重厚感はかなりの物。

他の暗渠群と同じく石と煉瓦のコラボ作品です。

土被りの少なさは全暗渠で1番かも・・・。

この規模の沢にこの立派さは少々不釣り合いな気さえします。

中も現役の暗渠にふさわしく安定しています。

現役国道の下にこんなのが隠れているとはなかなか驚きですね。

まぁ夏場は藪蚊地獄になりそうですが。

この時点で結構飛んでましたからね・・・。

途中まで進入してみましたが、足元が悪すぎる。

水路なんだから仕方ありませんが、ほぼ泥。

通過はあきらめて上から反対側を目指すとします。

そしてなぜ僕がここで通過を企てたかと言いますと、ちょっと理由があるのですが。

それは向こうでお話ししましょう。

上から見た水路。

ほとんど枯れてますね。

夏場は蚊がやばそう・・・。

さてでは反対側へ!

国道476号を横断して反対側へ。

・・・ここ降りろと・・・?

夏場なら絶対に不可能な藪直進ルートで現場へ向かいます。

こりゃあ反対側からも見えないでしょうね。

それなりに勾配もあるのですっ転ばないよう注意が必要です。

そしてもう一つ注意が必要なのが・・・、

痛い痛いイタイイタイ!!

年がら年中いるなお前は。

この辺いばら密集しすぎです。

しかしそのいばらを抜けた先には・・・、

出た!!

しかしこれはこっちから見たら全く惹かれないなぁ。

遠くから見たら普通の水路暗渠にしか見えない・・・。

しかしその奥は紛れもなく煉瓦!

石造りのポータルは潰された(もしくは崩れた)ということでしょうか。

残念なことです。

そう言えば阿曽暗渠の反対側もこんな感じなのかな?

実はこの暗渠には重要な疑惑が掛けられているのです。

この暗渠は人道用としても使われたのではないか

そんな疑惑です。


だからこそ僕は反対側から通過を企てたわけなんですが、あえなく失敗。

その疑惑の所以とは、地図によっては暗渠西側までと歩道が描かれている点。

そして現場に残されているこれの存在。

廃橋

立地的にここになければなんも興味も持たないタイプの橋ですが。

やはり地図に残る徒歩道に関わりがあるとしか思えないことを考えれば、その価値は上がります。

むしろガードレールがあるということは「車両」の通行もあったということか?

ここを?

車が??

言われてみればこういうルートが見る気も・・・。

しかしこれが車道ならなかなかのもんだぞ・・・。

この先にわざわざ車で行く理由がわからない。

これは新たな謎が産まれたな・・・。

微妙に斜めってるけど、一連の道だよなぁ・・・。

橋が架かっているのは木ノ芽川(きのめがわ)。

木ノ芽峠付近に源流を持つ笙ノ川(しょうのかわ)の支流です。


ここを渡る橋は葉原集落周辺では4本しかないので、この廃橋もなかなか目立つ存在ではあります。

この謎の道を辿るレポは別の機会に任せましょう。

なにはともあれ、次回で最終編。

こうご期待!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

0コメント

  • 1000 / 1000