利椋峠 心手折る激藪編

道潰える。

スタートから細々と続いた道は、唐突に、しかし見たところ完全に道は潰えていました。
けれども、軽トラがここに止まっているということは、運転手はこの藪の中に入って行ったということ。
少なくとも人の手が入っている藪ということになります。

・・・この季節なので恐らくは鉄砲持って・・・。
誤射しないでね・・・。
あ、でも登山道レベルの道がわきにありますね。
これを辿ればまだどうにかなりそう。
しかし基本に忠実にレベルを下げていくな・・・。
古道の基本は沢の遡上。
こいつについて登れば少なくとも鞍部には出られるのです。
お前がたよりだぞ・・・。

道は続いてる!

続いてるけど!!


いよいよヤバいか。
もうちょっともうちょっと持ってくれ・・・!!
足元に大分路肩と道が曖昧になった沢は続いています。
つうか雨降ったら絶対溢れてるだろこんなもん。
歩いてる場所自体が沢みたいなもんです。
貯水施設らしきものが現れました。
ここもかつては畑だったのでしょうか。
農業用水でたまに見られる類のものですね。
そして大概こういうのを過ぎると・・・、

絶望的激藪

真冬にこれかい。

やってくれるじゃないか。

いいだろう、その勝負受けてやる!

かかってきやがれ!!

藪は背丈を超え、容赦なく体中に絡みついてきます。

この時の僕の装備はリュックに軍手、シャベルとしても使えるナイフ、飲料、着替え、防寒具、万が一の際の非常食。

・・・鉈か鎌を用意すべきだったか・・・。

進行速度低下が著しい

数メートル進むのに5分かかるという場所も少なくありません。

蔦の中に灌木や茨が混じってるんだよ。

容赦なく突き刺してくるこいつらが厄介すぎる!

脱出だ!

素直に辿っても遺構などは残っていないと判断。

いったん左側斜面に上って、上から道の様子を窺いながら進行します。

しかしこの斜面も結構な傾斜です。

気を付けなければ。

この杣道を使わせてもらいましょう。

谷筋を眼下に見ながらのトラバースなので、道筋を見失うこともないでしょう。

進行速度改善!!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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