湯尾隧道 Reverse編

旧北陸本線隧道群

国の登録有形文化財に登録予定の福井県が誇る近代遺産。
明治の息吹を今に伝える貴重な生き証人たちです。

この遺構は主に敦賀市内と南越前町の市境付近に集中しています。
敦賀市側の方が険しく、隧道の必要性が高かったのがその理由です。
しかし、その中で一つだけ。
南越前町中心部にほど近い位置にある変わり者がありました。

湯尾隧道(ゆのおずいどう)

離れてはいてもやはり一連の道。
明らかな共通点があります。
詳細はこちら!


しかしこの時は何を思ったのか、北口のみの探索しかしておりませんでした。
というわけで・・・、南口を見に行きましょう!
レポスタート!
ここは国道365号
そう言えばここ最近では久々か・・・。
湯尾隧道は国道365号が大きく迂回している三ヶ所山(さんかしょやま・224m)をぶち抜きショートカットしています。
鉄道にあの急カーブはきつかったということか・・・。

なんせ雨がヤバい。

カメラがやられるよ。
晩秋の冷たい雨が容赦なくカメラを打ち付けます。
ちなみに振り返って撮影しています。
そして見えた・・・!!
あれが湯尾隧道、南側です。
こちらの旧線区間はそれほど長いものではありません。
再び振り返って見た旧線跡。
ここはそれほどそれっぽい景色ではありませんね。
若干築堤盛られてる?

ここで雨の勢いがおかしいことに!!

これはアカン!
退避!
隧道内に退避!!
カメラを車外に出したら一瞬で使えなくなることがわかる猛烈な雨。
しかし狭い隧道内なので、雨宿りをするわけにもいきません。
逃げ場もないので、一気に北口へ移動します。

しかし一度紹介しているとはいえ、あの遠景だけでは南口に申し訳ありません。
前回探索の写真を再掲載・・・。


やっぱごついよね。

豪雨の南口は尋常ならざる迫力でした・・・。
北口にはこんな看板が・・・。
こんなの以前からあったっけ?
あまり覚えていません。
そして前回覚えていなかったチェックポイントはもう一つ。

廃レールによる跨道導水パイプ橋!!

正直僕は鉄成分はかなり薄めですので、このレールに対してどうこう語ることは難しいです。
ただひとつ、

いいものはいい

はしご状に架けた4本のレールを2本のレールが支える形。
一つの橋脚に6本の廃レールが使われているようです。
しかしなんか不思議な形ですね。
旧北陸本線が勾配を一手に保つために掘った掘割に架かる橋という位置づけです。
・・・橋でいいんだよね、これ?
地味ながらも味のあるこの水路橋。
湯尾隧道とセットで楽しむにはもってこいです。

なにせここは旧北陸本線。
道と鉄道が密に接している場所です。
そこにこれがあるということが、なんか楽しくなりますよね。

以上、湯尾隧道 Reverse編

この道往けば act2

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