福井県道247号南条停車場線 前編

旧国道県道

これは全国どこにでもある県道の姿です。
もともと国道に指定されていた道がバイパスの開通に伴って指定を外され県道に格下げされたもの。
福井県道でも旧8号(福井県道28号等)や旧27号(福井県道225号)など、今でも主力級の県道として生き続けている道があります。

だがしかし、全ての旧国道県道が今もひのめをみているわけではないのです。
今回ご紹介するのは、影日陰に追いやられた可哀そうな道。

旧国道365号


レポ開始の前に僕がなぜこの道を探索しようと思ったかをお話ししましょう。

最初に違和感を感じたのはこの場面・・・、

・・・なんだあれ?

交通量多くて急いで撮ったので・・・
しかしあれは紛れもなく踏切跡。
この鋭角な角度から予想されるものは一つしかありません。

旧道に違いない

さて、問題はどうやってあそこまで行くかだ。
さすがに現役の線路を無視はできません。

ワープ!!

まぁ方法は後々わかるので・・・。
振り返り見た旧道。
なるほど。
旧国道というだけのことはあります。
しかしその前に見逃せないものが左に・・・、

地図にないトンネル出た!!

鯖波トンネル(さばなみトンネル)

歩行者用トンネルとしてはかなりの大きさのトンネルです。
白山神社(はくさんじんじゃ)への抜け道としての利用がメインなのかま?
何を狙ったトンネル化いまいち判然としませんでした。

ちなみに1992年竣工、延長90mというスペック。
施工主は福井県。
・・・ますますよくわからんな・・・。
気を取り直して先へ進みます。
旧国道というには意外と言える片側1車線。
先の通行止めの踏切がボトルネックだったのか。
今でも余裕で現役で行けそうです。
そしてここで先ほどのワープの正体が現れました。

国道305号

国道365号との重複中に突如終点に至るこの国道。
単独区間としてはここが最終地点です。
ちなみに終点は今庄インターチェンジ。

高速道路のインターが国道の起終点となっている例は珍しく、僕の知る限り他には国道481号(上之郷IC・レポ未)、国道428号(吉川IC・レポ未)くらいですね。
全国的には他にもあるのかな?
関西に多いだけ?
そして実はここ、すでに迷い込んでいるのです。
知らず知らずのうちにあなたはもう走っている・・・。

福井県道247号南条停車場線

(なんじょうていしゃじょうせん)

ここに迷い込んだあなたはもう逃げられない。

本領発揮!!

これが本来の姿なんだろ・・・。
わかってんだよ・・・。
国道365号と言えば北国街道。
その旧道ともなれば当然古道色が強まります。
石碑はあれど読めませんでしたが・・・。

初ヘキサ!

ちゃんとあったのか!
覚えてなかったよ・・・。
何気にこの道、県道の中でも格別にひどい扱い受けてますからね・・・。
集落の中ももちろん狭い。
むしろ街道の雰囲気をビシビシ感じます。
県道の雰囲気ではないな・・・。
鶯の関(うぐいすのせき)跡なるものがありました。
この鶯の関ですが、実は奥の細道にも読まれている由緒正しい関。
周囲の地名である関ケ鼻(せきがはな)と合わせて古代にはなかなか有名な地名だったようです。
確かに道は狭くはなりましたが、ただ単に進むという意味では非常に順調です。
県道としての目的達成は、非常に懐疑的ですが、走行するという意味では県道としての格を保っています。

しかし次回。

まさかの事態!!

この道往けば act2

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