第3次三重遠征第7弾 五輪峠
堀坂峠を下り、今回の探索目標を全てまわり終えた僕は帰路に着こうと現在地を確認しました。
そこで目についたのがこの峠。
五輪峠(ごりんとうげ)
まず第一にオリンピック!?
そして次にそこに峠!!??
さほど時間を取る探索ではないと判断し急遽、追加探索!
レポスタート!
普通に郊外の風景。
峠がある雰囲気は皆無です。
環状線は大概、もともとあった道に新しいバイパス道路を繋げて指定されるもの。
新しい県道でも峠は存在しうるのです。
松阪市の郊外という言葉が似合うこの辺り。
大学時代に住んでいたとはいえ、この辺りはあまり来た記憶がありません。
高速に乗るのに来るだけですから、こんなマニアックな峠はさすがに気づきませんでした。
三重県道568号瑞厳寺庭園線(ずいがんじていえんせん・レポ未)から伸びる交差点。
もともとはこちらからの指定だったとしても不思議ではありません。
それを示すものは残されてはいませんでしたが。
真っ直ぐに田園地帯を突っ切る旧道。
奥に横たわる丘を越える峠が五輪峠だと判断して良さそうです。
現道は大きな切り通しで山体をぶち抜いている場面。
旧道にこの力技はできません。
さぁどうしてくれるのか。
いよいよ山道らしい区間に入ってきました。
とはいえ、三重県ではよくある丘に紛れ込んだかなという程度ではありますが。
緩やかな上り区間には石垣も見えました。
しかしこれは民家の石垣か?
う~んわからん。
峠付近は溜め池となっていました。
向側池(むかいがわいけ)
なんか曰くありげな名前・・・。
五輪峠、着。
標高77m、低さで言えば当ブログトップ5に入る低さですね。
100m以下はやはり目立ちます。
ここで僕は見落としました。
とても大事なものを。
帰宅後の机上調査でここにはこの機になる峠の名前に由来したものが置かれていたのです。
五輪塔(ごりんとう)
仏教の教理である地水火風空の五大を象った石塔のことです。
地輪が方形(直方体)、水輪が球、火輪が屋根型(四角錐)、風輪が半球、空輪が団形(宝珠・玉ねぎみたいな形)を建てに積み上げた形をしている、お寺や墓地で見られる供養塔。
もしかしたら向側池の向かいってこれのこと・・・?
これはまた見に行かねば・・・。
下りも旧道らしく、どこか物悲しい雰囲気に包まれています。
しかしここは確実に歴史ある峠。
オリンピック峠なんて揶揄しちゃダメなのです。
道はまだ続きますが、この先まで行っちゃうと松坂インターに戻るのが若干面倒になるのでここで合流。
鋭角な交差点をセレナちゃんで戻るのはなかなかしんどいのです。
街中の小さな峠にも、その名が残るだけの歴史がある。
ちょっと道草のつもりが、この趣味の本質を思い出させてくれる非常に良質な峠でした。
このまま都市化の波にのまれず、末永く在ってほしいものです。
以上、五輪峠編
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