第3次三重遠征第4弾 仁柿峠 トラバースロード編
前回から続く人口のスギ林と自然林の境目。
ここからはいよいよ人の手の入っていない森を進むこととなります。
ここはしかし絶妙に狭い。
離合できそうでできない嫌な狭さ。
はなから無理だとわかってれば心の準備ができるんですけどね。
心の準備ができててもどうしようもないんですが。
法面の脇には古そうな石垣が。
谷積みの中でも長方形の石を使った矢筈積みですね。
しかし長方形というよりは楕円球に近いか?
玉石谷積みをこんなところに使うのはあまり見ないんですが。
角が丸くなっただけ?
しかし道幅が安定しない。
さっきの車ここで待っててくれれば楽だったのに(難癖。
離合箇所があるという意味ではかなり気は楽ですが。
しかし幅員狭小の看板は無し
ここら辺の投げやり感は素敵です。
確かにこの道に幅員に関する標識上げだしたらきりがないかも・・・。
右は自然の岩肌、左は天然の巨木
これはいい光景。
そして左を見れば更なる光景が。
絶景かな
紀伊山地の山深さがよくわかります。
折り重なる山々、曇っているのがまた幽玄で良いものです。
なんて左ばっかり見ていたら右に寄りすぎて焦った一枚。
探索は安全運転で・・・。
この回が始まってから基本としてずっと左植林地、右自然林という景色から変化がありません。
これはここがいわゆるトラバース区間だから。
トラバースとは横断。
つまり斜面を登るのではなく、斜面を水平移動することです。
標高は変わりませんが、尾根が低くなっている場所を狙うため、峠道では頻繁に用いられます。
九十九折れのヘアピン以外の部分も行ってみればトラバース区間ですから。
比較的地質は安定していると思っていたんですが、ところどころ落石も見られました。
やはり万事安全とはいかないのが山の世界ですか。
素敵な切り通し!!
こういうサイズの切り通しは好物です。
なんかかわいくないですか?
カーブミラーなんておしゃれまでしてるんですもの。
長いトラバース区間はまだ続きます。
これだけヘアピンの少ない峠も珍しい。
幹線道路の峠ならままありますが、このレベルの峠ならクネクネ登ってもしかないと思うんですが。
石清水。
いいですねぇ。
ただ地盤的には決していいものではないんですけどね・・・。
道にダイレクトですか。
思い切りがいいですな。
相変わらず落ち着かない道幅ですが、いよいよ植林地地帯は完全に抜けた様子です。
しかしそろそろ切り返すんじゃないかと踏んで、延々トラバースしてます。まさかこのまま・・・?
この道は伊勢本街道(いせほんかいどう)として知られている峠道でした。
大阪府の玉造稲荷神社(たまつくりいなりじんじゃ)に端を発し、伊勢神宮へ至るこの道。
伊勢参宮街道の中でも、本線として多くの人が通った道です。
この先の奈良県宇陀郡御杖村(うだぐんみつえむら)までこの伊勢本街道は国道368号と道を同じくします。
そうこうしているうちに、やはりその時は迫っていました。
しかしそれはあまりに唐突でした。
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