第3次三重遠征第4弾 仁柿峠 異形の峠編

空が開けると同時に橋が現れました。
峠が橋になっているという光景は初めて見た。

ちょっと待て、なんでこうなったか振り返って見ましょう。
そもそも展開が急すぎる。

この唐突感が堪らない。

中山峠の南越前町側思い出しました。
三重県伝統のヘキサシールが輝いています。
そしてここで大型車通行止め区間が終了したようです。
確かに道幅は広くなりました。

広くなったけど!!

この下はいったいなんなんだ!
川ってことはあるまい。
峠に川があるなんて、運河以外じゃ考えられません。

!!!???

どう見ても未成道だよなぁ・・・。
工事が進行してる様子もないんですが・・・。

これは仁柿峠バイパス(にがきとうげバイパス)。
平成4年着工の平成20年開通(!)の予定でしたが、平成27年現在もこの有様です。
しかし開通まで16年とはかなりの難工事です。

現在では平成29年開通を目指して事業は進行中とのことですが・・・。
大丈夫か・・・?
そしてなんとここには集落跡があるのです。
その名も・・・、

峠(とうげ)

「峠」という名前の集落はさすがにあまり見かけません。
「麓」ならままあるんですが・・・。
つまりここがその場所だということ。

仁柿峠、着。

標高540m、中堅クラスの峠です。
峠上に集落があるという極めて珍しい峠。
櫃坂峠(ひっさかとうげ)という別名を持っています。
伊勢本街道は別名、櫃坂道(ひっさかみち)とも呼ばれていて、奈良時代からその名が残る峠です。
かの本居宣長もその険しさに震えあがったという難所は、今も難所のままです。
案内板も設置されていて、歴史観光のコースにもなっているようです。

「ここは峠」

地形的な意味と集落的な意味と両方当たっていて面白いですね。
ここは正直、人の気配は感じませんが、歴史はこの上なく感じる集落です。
こういう街道案内なんかもいいなぁ。
もうちょっと年取って、金と時間ができたらやってみたい・・・。
立て看板にはこの峠地区が昭和50年に廃村になったとの内容が書かれていました。
しかし面白いのは史跡としては櫃坂峠のほうがヒューチャーされているのに、青看板には仁坂峠の名が多く使われているという点です。
道路趣味的にも仁坂峠の方がしっくりきますよね。
この違いは何なんでしょうか・・・?

さて次回は最終編。

美杉側へ!

この道往けば act2

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