馬坂峠 Reverse編

馬坂峠(うまさかとうげ)

敦賀に残る古い峠の中でも、指折りに不遇な扱いを受ける可哀そうな峠。
こいつの何が可哀そうかというと、現役県道が通過する峠にもかかわらず、その存在を誰も認知していないところ。
立派な地蔵堂まであるのに、峠として認識されないとは不遇極まりないと思いませんか?

そんな馬坂峠、北側の峠道は古来からの道を県道143号が踏襲しているので、当時のレポから変わりありませんが、実は峠の南側には秘密があります。

旧道が存在するのです。

とはいってもこの旧道も市道として現役ではありますが・・・。
しかし峠旧道は看過できる存在ではありません。
レポスタート!
さて、ここが今回のレポのスタート地点。
今いる道は、まだ県道143号現道です。
あの青看板が導く先が、現と旧を分ける分かれ道です。
ある意味わかりにくい新旧分岐。
直進が旧道、右折が新道です。
僕はここを直進するわけですが、最後に地図を見てもらえば、新道がここで右折する意図がよくわかります。
旧道は左に山裾をこすりながら、まっすぐ進みます。
本当に旧道かというほどよくできた道が、山沿いを進んでいきます。
ここはまだまだ現役市道。
苦になるような展開はありません。
山裾に合わせて大きくカーブする旧道。
ここで大きな道が見えてきました。

国道27号金山バイパス(かなやまバイパス)

ここから県下トップ5に入る一般道長大トンネルである旗護山トンネル(はたごやまトンネル)に入るところですね。
トンネルの向こうは美浜町です。
そしてここにはこの道が県道143号であった唯一と言ってもいい名残が残っています。
こういう趣味の人じゃなきゃ気にも留めないであろう、その存在。

卒塔婆ヘキサ!!

裏表揃ってます。
ここは現在、ただの敦賀市道となっているはずですが、国道と交差するこの地点にだけはヘキサが残っているのです。
もしかして指定は外されてないのかな?
国道27号を過ぎるといよいよ長閑さが増してくる旧道。
正に市の辺縁を進んでいます。
位置的には敦賀半島の根元へ向かって進んでいきます。
ここは旧道ではありますが、この辺りの地区の住人には生命線ともいえる道。
整備も非常に整っています。

沓見小学校(くつみしょうがっこう)

沓見はこの辺りの地区名、敦賀市西部地域にあたります。
桜はまだちょっと早い時期の探索でした。
今はもう散っちゃいましたが・・・。
このいかにも直進に行ってほしそうな交差点。
騙されてはいけません。

正解は左

直進はバイパス(新道)完成時に整備されたアクセス路。
道の歴史的には新道、旧道の関係にあたりますが、県道としては直進の道が指定されたことはありません。
明らかに1ランクレベルが下がった道。
これが本来の旧道の姿だったのかもしれません。


しかしレベルは下がっても、健気に北上を続けます。
山裾が近づいてくると、旧道は唐突に交差点を右折します。
まぁ東西に交差する道自体が少ないのであまり迷いはしませんが、ちょっとしたミスルートポイント注意が必要です。

この辺りは非常にややこしいですね。

ここは基本道なり。

惑わされないように要注意です。

振り返り見たややこしい区間。

やはり集落に入ると複雑になりがちです。

これぞ田園風景。

敦賀も大分田んぼが減りましたが、ここはまだまだ日本らしい光景が広がっています。

やっぱ癒されますね。こういう景色は。

建物が増えてきました。

まだまだ街中ではありませんが、農村部とは言いにくいエリアですね。

車通りも増えてきました。

先ほど分かれた市道と再度合流しました。

道のレベルアップはそのためです。

そして明らかに坂道になってきました。

・・・峠道とは呼べませんが・・・。

馬坂峠、着。

交差点では無く峠です。

誰が何と言おうと。

こちらが旧道の全図。

なんですが、よく見ると青線の旧旧道の存在も見えるんですよね・・・。

この辺りは道が一気に更新されるので、旧道が残りやすいのです。


つまりは・・・、馬坂峠編

この道往けば act2

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