旧越前岬隧道 Revenge 前編

ついにこの時が来た。

前回のレポ、房山、玉山隧道など前振りにすぎない。
僕が今、この道にいるのは再びこの場所に立つためだった。

越前岬隧道(えちぜんみさきずいどう)

上の写真は2014年9月撮影。
現道右上に旧隧道があるのですが、それすら確認できない状況でした。

しかし今回は違う。
今は真冬だ。

その姿を白日の下に晒してくれる!!

この梯子、こいつに上るのも3回目・・・。
問題はここじゃない。
ここの上の状況がどうなっているかだ。
上の状況は・・・、

キターーーーー!!!

隧道に至るまでの舗装を発見!

あるのは気づいていましたが、藪が濃すぎて見えなかった・・・。
こいつはもらったな・・・。

旧国道305号

非常に短い旧道ではありますが、美しい死に方をしています。
そして・・・、

振り返れば奴がいる。

旧越前岬隧道

初めてその全景が見渡せた!

接近開始!

やはり夏とは雲泥の差。
それでも常緑樹は残っているので、ルートを選んで近づきます。
これまで存在感はあれど姿が見えなかった理由がこれ。
人工的に封鎖された形跡があります。
そこに植生が入り乱れ、隧道としての形が曖昧になっていたのです。
大半は埋もれてしまっていますが、活路は上にありそうです。
登るか!
奥行きあるぞ!
行けるところまで前進だ!!
う~ん狭い。
しかしまぁまだ行けます。
足元に生えた植物に負けるわけにはいかない!

この手前のでっぱりがきつい!


現在上半身を完全に曲げた状態、通称逆L字体勢を強いられています。
匍匐前進はちょっと・・・。
いかにも海岸に近い隧道らしい地質です。
地質は固いらしく安定感を感じます。
素掘りとはいえ、目立った崩落もありません。

だがここが限界だ!
背中がもみじおろしになる!!

本当はもうちょっと行けましたが、「ここを過ぎれば道床に降りれる」と思ってた先にさらに大きな山を見つけてげんなりしたのですが・・・。

延長は130m、昭和25年と国道の素掘り隧道としてはかなり若い部類です。
そしてひとつ、十中八九確実なこと。
北風が強かったこの日、南北に貫かれたこの隧道内が全く無風だったことを考えれば自ずと結果は見えます。

この隧道は閉塞している

そう結論付けてよさそうです。
残念ではありますが・・・。

さて、後編は前回に引き続き、三国側坑口を探ります!

後編へ!

この道往けば act2

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