三重遠征第3弾 筒井峠

今回の三重県遠征で、僕には大きな目的が2つありました。

1つは第1弾で紹介した「国道365号迷走区間」、もう1つは「石榑峠 旧道」です。

付随として第2弾の「鞍掛峠」も紹介したかったので、国道306号と石榑峠のある国道421号を結ぶ道を探していました。


そこで発見した今回紹介する峠を有する「滋賀県道34号多賀永源寺線」。

僕にとっては滋賀南部をくねくね走るこの道も走ってみたら面白いかなくらいに捉えていたんですが、実はこの道・・・、

とんでもない牙を隠し持っていた!

前回最後に紹介したあんまりなトンネル、「佐目トンネル」を抜けてすぐにある国道306号との交差点。

2車線の快走路の雰囲気があります。

この時点では僕も騙されていましたが、結論から言うと

この先2車線なんて夢は終点まで見れません。

なんという主要地方道・・・。

快走路終盤ではお祭りをしていました。

子ども神輿に元気づけられ、安全運転で一路南を目指します。

こえぇよ!いきなりなんだ!

村の守り神かなんかでしょうか?

この像を抜けた途端・・・

はい、きました狭溢路。

まぁ同じ日にあの迷宮をクリアしている身にはさほど応えませんよ。

あるべき主要地方道の姿かと問われれば微妙ですが。

集落を抜けるといよいよ山岳区間。

しかしこれくらいの山道じゃ僕はまだまだ驚きませんよ。

これでも数々の酷道、険道を越えてきた自負があります!

そして唐突に現れた。

犬上ダム(いぬがみダム)

ダムの規模としてはそんな大きくないんでしょうが、唐突さと近さにびっくりしました。

なにせ予習なしでこの道に紛れ込んでるので、まさかダム湖畔を走らされるとは思ってもいませんでしたので。


しかし満水だなぁ。

前日の雨の影響かな?

湖面近すぎ!


写真だと分かりづらいですが、これは相当な近さ。

後1mくらいで路面冠水するんじゃねぇの?

とか思ってたら・・・

マジか!!!!

ダムに冠水する主要地方道なんて聞いた事ねえぞ!

つうか通行注意でホントにいいのか!?

普通そうなったら通行止めだろ!!

どうなってんだ!滋賀県の主要地方道は!!


実際にはこれはダムに冠水という意味ではありません。

まぁ別の意味での衝撃を与えるんですが・・・。

つうかここまで1本もヘキサポール(県道標識)を見てないんだけど、道があってるのか不安になってきました。

ただのダムの作業道だったり・・・、


と思ったら見つけました。

ただボールじゃないなこれ。

ヘキサポストでいいのかな?

ダムから離れてちょっと一息。

いい感じの山道になってきました。

標高はじわじわ上がって、隣のダムに流れ込んでた沢もかなり低くなりました。

そして東近江市に突入。

一応ピークでしたが、特に名のある峠と言うわけでもなさそう。

この後、2,3回多賀町と東近江市を行ったり来たりします。

谷沿いの道の宿命か。

そしてこの県道唯一の交差点。

滋賀県道229号百済寺甲上岸本線の起点です。

帰ってから調べたらここも角井峠なる峠を有する結構な険道なご様子。

主要地方道の方に落石注意ってあたりも萌なポイントです。


ここを左に入ると再び多賀町に入り、

谷から峯へ高度稼ぎが始まります。


そこで・・・。

出会っちゃった・・・。

こいつ!

洗 い 越 し !

洗 い 越 し !!!

洗い越しとは見てのとおり、川を道路上を横断させる形で通過させる道路構造のこと。

現在、都道府県道および国道でこの構造が確認されているのは、わずか4か所!

僕の地元福井県の道路好きなら誰もが知る国道157号温見峠の洗い越しはあまりに有名ですが、

まさかこんな場所で生涯2つ目の洗い越しに会えるとは思わなかった!!

・・・感動・・・。

洗い越しの先はすぐに峠でした。

筒井峠(つついとうげ)

標高540m。


峠には日本習字の道場がありました。

そして筒井峠にあった石碑。

どうもこの道は自衛隊によって建設された道と言うこと。

まぁ難所だったんでしょうね。

鞍掛峠と石榑峠に挟まれてるんだからそりゃ難路でしょうよ。

でも洗い越しはないんじゃない?(褒め言葉)

峠を越えれば道に平穏が、そして終点が迫ってきています。

あのカーブを曲がれば、そこにはかつて近畿三大酷道に数えられた国道421号が控えています。


しかしこの道、正直マジで楽しかった!

ぜひお近くをドライブの際はお立ち寄りを!

飽きさせませんよ!


次回は三重県遠征最終編「石榑峠 旧道」をご紹介!

以上、滋賀県道34号多賀永源寺線編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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