三重遠征第1弾 国道365号 迷走区間
今回からは妻の実家のある三重県四日市市をベースキャンプにして探索した、東海、近畿の道をご紹介します。
はっきり言って、濃いですよ。
まず第1弾はベースキャンプとなる三重県四日市市を終点とし、石川県加賀市が起点となる本州横断国道365号をご紹介します。
総距離231kmという超大路線ながら、目立った峠は滋賀、福井県境の栃ノ木峠のみという「優良路線」である国道365号。
事実、通行量は多く300番台の国道としては、かなり役立っている路線であると言えます。
普通に走れば何の苦もないこの路線には実は重大な秘密が隠されています。
その秘密というのはこの国道、なんとかつて全国区の「酷道」と呼ばれていたというのです。
それもその酷道区間は三重県下最大の都市、終点四日市市に存在する!
実は僕はこの区間、実走するのは5回目くらいなんですが、初めて走ったときは度肝を抜かれました!
それではレポート開始!
三重県四日市市。県庁所在地である津市をしのぐ人口を有するこの町に、本当に酷道区間など存在するのか。
やってきました。
ここは国道1号とぶつかる国道365号の終点からしばらく走った場所です。
停車して撮影するのもはばかれる通行量でした(汗)。
しばらく走って県道616号田光四日市線(たびかよっかいちせん)と分かれるとこの通り、のどかな風景になってきます。
このまま峠にでも入っていきそうな雰囲気ですが、ここはまだまだ四日市市の裾野です。
順調に走っているとおかしな光景が。
正面の青看板、直進は国道365号、右も365号?どういうこと??
実はこれ、直進は2008年に全線開通した員弁バイパス(いなべばいぱす)へ向かう新道、右は旧道なのです。
しかし青看板に出てる以上、右も現在進行形の国道ということ、当然こちらへ向かいます。
ええっ!行き止まり!!?
と思いきやただのT字路でした(汗。しかし曲がった直後にこれは危ないだろ。
信号青で勢いよく右折したら正面の家に突っ込むぞ・・・。
ちなみに案内はありませんが、ここは左折が正解。
さて・・・、もったいぶっていても仕方ないのでここでこの酷道365号の本質ともいうべき、異名をここでご紹介します。これ一本で名だたる酷道を押しのけ全国区となったこの酷道365号の二つ名は・・・、
「軒 先 迷 宮 国 道」
地図なしでの侵入などもってのほか。
カーナビを併用しても間違える。
というか市販の地図も間違っている(おい!)
そんな昔流行った、巨大迷路を地で行く国道がこの国道365号なのです!
そんな危なっかしい区間を過ぎるとこんな看板が。
右折が国道ならいいんですが、生憎ただの市道。直進が国道です。
よっぽど国道を通ってほしくないんだろうなぁ・・・。
そしてこの急激な幅員狭小!
ロングボディー車やトレーラーは標識見るまでも無く入らない(入れない)わ!
謎なルーティングの国道は全国に数あれど、ここが全国区たる所以はその狭さと長さ!
こんな感じの路地が延々と続きます。
その区間約20km!
信じがたい・・・。
一時的に道が広がった場面で、隣から新道の員弁バイパスが現れました。
ここからしばらく併走です。
向こうは渋滞気味なのにこっちは快走!
勝った!!(今だけ)
こんな情緒ある風景も見れるのがこの道の好きなところ。
道路右に見える街路樹はすべて桜です。
花見の時期に来れば大変美しい景色が見られますよ。
この交差点はよく覚えています。
初めて通った際(バイパスが出来てない頃)、あまりに国道の概念を逸脱した光景に、道を間違えたと思い込みこの交差点の周辺を右往左往したのです。
結局正解は直進ですが、未熟者の心をいとも簡単に弄ぶ恐怖のラビリンス。
それが酷道365号なのです。
いよいよその本領を発揮しだした365号。
正解は右です。
写真で見ると道なりに見えますが、実際は結構迷います。
曲がった先のカーブミラーに「三重県」のシールが貼ってあり、正解とわかります。
ついに県道ですらないただの市道に止まらされてしまいました。
まぁ道の規模も向こうが上だし仕方がない気もしますが。
逆にこのくねくね道が優先で2車線の市道に止まれがあったら、それはそれでネタにしますけど(ぇ。
実際走ると、おそらくここが最難関。
正解は右!
直進はお寺の境内です。
というか僕は過去に2度ほど境内に突入しました。
それほどわかりにくいポイントです。
ここを走る際は「てらがみえたらみぎ」と呪文を唱えながら走るとよいでしょう(マジ。
さらに難題は続きます。
これはどっちへ?
正解は左!
左に向いているカーブミラーがちょっと大きいのに注目(笑。
いちおう国道使用になっています。
先ほどの狭溢迷路区間を抜けて一時の2車線ですが、気は抜けません。
何の変哲もない五叉路です。
普通に行けばここは左前方へ道なりでしょう。
しかしここは天下の(?)国道365号です。
ありとあらゆる手であなたを迷わせようとしてくるのです。
正解はなんと右前方の標識のある道。
これをもしノーヒントで辿れるやつがいれば、
それはもはやエスパーの類。
・・・ふつう、左行くって・・・。(←間違えた奴の遠吠え)
迷路という意味では先ほどの交差点が最後ですが、
ここからはその狭さが牙をむきます。
山道の落ちたら死ぬ道も怖いですが、ここはより現実的な恐怖。
だってハンドルミス=ガリガリ。
聞きたくないあの音が脳裏によぎります。
ここが恐らく最狭(最狂)区間。
この幅のままクランクしています。
教習所にあったS字クランクに垂直に壁が生えている感じ。
圧迫感凄いですよ。
てぃーだくんのこの窮屈そうな感じが全てを物語っています。
最狭区間の先はゴール。
国道421号との重複地点です。
写真は421号側から今出てきた道を写したもの。
あれが現役だってんだから、ぐぅの音も出ないですよ。
ちなみに合流した421号はこの後、探索予定の石榑峠を有する東海を代表する酷道だったりします。
こちらもお楽しみに!
ちなみにこれが国道365号員弁バイパスの様子。
雲泥の差とはまさにこのこと。
なんか・・・さっきは・・・、勝ったとか言っちゃってごめんなさい・・・。
さぁ次回は国道306号鞍掛峠に挑みます。
こうご期待!
以上、酷道365号迷走区間編
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