馬坂峠

今回は超マイナー峠をご紹介します。

馬坂峠(うまさかとうげ)

たいがいこの名を聞いて想像するのは福島、栃木県境の峠でしょう。

もしくは岐阜のダム沿いの隧道峠か。

しかし残念ながらどちらも外れ。


この峠、市民には利用はされているのに名は誰も知らないという、かなり寂しい思いをしている峠なのです。

今度通りかかったら、このブログを思い出してあげてくださいね。

この峠がある道は福井県道143号松原粟野停車場線。

敦賀の県道の中で210号津内櫛林線と並んで影の薄い県道です。

・・・というか誰も意識して使ってないと思う・・・。

さて今回は終点から峠を目指してみることとします。

ここは終点、JR小浜線の無人駅である粟野駅から県道を見下ろした写真です。

う~ん、醸してます。

険道の臭いがぷんぷんしますね。

ちょっと構内に寄り道してみました。

駅周辺の地図には当然、県道松原粟野停車場線の文字はありません。

というか「ふるさと夢街道」は農道だろう!

格上の県道のふがいない有様をあざ笑うかのように、

バスまで走ってやがる!

ダイヤ少な!

これがこれまでのレポートにも何度も友情出演してくれている小浜線の実力です。

上下線合わせて1時間に2本。

ほら?言った通りでしょ(汗。

さて、気を取り直して出発です。

しかしいきなり県道に試練が・・・。

農道の「ふるさと夢街道」に止まらされている!

か・・・かわいそうな県道・・・。(僕はこういう扱いの県道が大好きです)

ちゃんと一時停止して安全確認後、出発するとこんな交差点が。

案内も予告もなしですが、ここは右折が正解。

なんかこの不親切さが県道としての存在価値を物語っていますよね。

この交差点は逆から来た方がわかりにくいと思います。

ここを唐突に左に曲がる理由がないもん。

ちなみにトレースする目印はもう少し手前にある「野坂少年自然の家」の案内板。

これに従えば、おおむね県道をトレースできます。

終点から行く場合は・・・、頑張れ・・・。

しばらく行くと再び案内無しの交差点に出ます。

ただ、ここは直進は進入不可だし、右は病院の敷地に入っちゃうので、消去法で左へ。

相変わらずの不親切。

左折するといきなり福井県道225号敦賀美浜線との交差点。

左に行けば前回紹介した関峠が控えています。

この交差点を右手側から撮った写真が「関峠編」のレポに紹介されてますんで、そちらも是非ご覧ください。

しばらく行くと案内のある(!)交差点を右折して国道27号金山バイパスをくぐります。

しかし相変わらず行き先は不明のまま・・・。

そして・・・、馬坂峠着・・・。

・・・え?これのどこが峠かって?

だって峠なんですもの。

標高41mだって山の鞍部に道が通ってたら峠なんです!

ちょっとわかりにくい写真ですが、峠を少し起点が輪に下った所から鞍部を狙った写真です。

右のもっこりした山と左のなだらかな山はもともと稜線で結ばれていたんですが、そこに人が道を通して「馬坂峠」と名付けたのでしょう。

現在は右の山は高校に、左の山は短大になっています。

そして峠を下っておりた先にまたしても案内無しの交差点が。

もういい加減にしてやって(涙)。

この写真は左から出てきて右折後に撮った写真です。

このまま真っ直ぐ住宅街を突っ切って福井県道142号松島若葉線(まつしまわかばせん)にぶつかり、そこがこの県道の起点となります。

・・・なんか峠レポというより、険道レポみたいになっちゃったなぁ。

唯一峠っぽい(?)写真です。

奥に見える高校の生徒たちは毎日立派に自転車で峠を攻めてますよ。

毎朝峠攻め、熱い学校です(笑)。

次回から三重県遠征の際に探索した峠等のレポを公開します。

お楽しみに!


補完編へ!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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