関峠
敦賀市(つるがし)
僕の生まれ育ったこの街にはなぜか峠がたくさんあります。
先日紹介した黒河峠もそうですが、僕の知る限り10以上名の残る峠が現存、もしくはトンネルに姿を変えて存続しています。
しかし面積250km2、最高標高914mという山深いわけでも、めちゃくちゃ広いわけでもないこの街にこんなに峠が集まっているんでしょうか?
答えは1つ、敦賀は奈良時代以前から拓かれた、歴史的にめちゃくちゃ古い町だから。
敦賀の歴史はwikipediaさんにお任せするとして、ここではその中でも最古級の峠をご紹介します。
その峠の名は「関峠(せきとうげ)」。
福井県道225号敦賀美浜線上にある現役の峠です。
実はこの県道225号、かつては国の直轄国道である国道27号に指定されていた路線です。
現在は現国道27号金山バイパスに主役を譲っていますが、美浜町東部と敦賀を結ぶという点で現在も一線で活躍する路線。
交通量はなかなかのものです。(実はこの道、前回の黒河峠編でも友情出演してます)
まだまだ古い町中って感じではありますが、順調に勾配をあげる関峠。
そんな町の終わり付近で「僕歴史ありますよ!」オーラ満載の橋を発見。
名は集落の名から取った「金山橋」。
何の変哲もないガーダー橋ですが、侮るなかれ。
実は国道時代からのものだそうで、大正時代のものとの情報も。
・・・これ本当ならけっこうな掘り出しもんだぞ。
只者じゃなかったので後日きっちりレポしました!
井ノ口川に架かる金山橋を越えてすぐの県道143号松島粟野停車場線との交差点。
ここから少しずつ峠らしくなっていきます。
いよいよ敦賀側最終集落、関に突入。
かつてこの辺りは越前の国と若狭の国の国境であり、関所がおかれていた歴史があります。
この関峠でも歴史上何度も血生臭い合戦がありました。
左に小浜線、右に県道が同じ掘割の関峠を越えていきます。
僕はこの仲よさげな雰囲気が大好きです。
関峠、着。
あいにくの雨ですが、これもいい雰囲気かも。
中央右に移りこんでいるのは愛車のてぃーだくんです。
そしてこれが関峠のお地蔵様。
峠より少し敦賀側にありました。
そしてめっちゃ立派!
県道上の峠でこれまで見たものの中で一番かも・・・。
これが峠であることを最もわかりやすく示すもの。
町名白看です。
美浜町と敦賀市を結ぶ車道はこの関峠と、現国道27号旗護山トンネル(県下最長の一般道トンネル!)、主要地方道33号佐田竹波敦賀線の馬背峠トンネル、福井県道141号竹波立石縄間線の白木トンネルしかなく、その中で最も南に位置しています。
峠を越えると間もなく現27号の美浜東バイパスが覆いかぶさってきます。
そしてここで福井県道225号は終点、突然国道27号にレベルアップします。
200番台の県道がいきなり2ケタ国道へ進化って、なかなかお目にかかれない現象ですよこれ。
27号のバイパスは旗護山トンネル以東が金山バイパス、以西が美浜東バイパスとなぜか区分されています。
面倒だし、まとめりゃいいのに(おい。
美浜湾に到着してだいたい峠を下り終えた感じになります。
ここを右に曲がると県道33号馬背峠、左に曲がると国道27号現道椿峠トンネルがあります。
国道27号旧道めぐりも面白そうですね。
こうご期待!
以上、関峠編
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