馬背峠 Revenge 前編

僕がこのブログを始めてから最も失敗に近いレポ。(失敗という意見もちらほら)

敦賀市内にあるにもかかわらず、なかなか再挑戦の機会に恵まれず、こんな時期になっちゃいました。

まぁ再訪編がなければ椿峠編もなかなか酷いもんがありましたが(汗。


そんな放置プレイ気味だった峠の名は・・・

馬背峠

この峠の細かな概要は前回のレポに詳しいので省かせていただきます。

早速、レポスタート!

前回、通せんぼされたバリケード。

今回は徒歩にてこの向こう側を目指します。

春先は足の小指の骨折で断念した徒歩による峠越え。

さぁ行くぞ!

この時点では廃道という雰囲気は全くありません。

今にもカーブの向こうから対向車が走ってきそうな雰囲気です。

現トンネルと旧道はこんな位置関係になっています。(旧道から撮影)

帰りはあのトンネルから出てくる予定なので今のうちに目に焼き付けておきます!

僕の好きな光景!


水坂峠編賤ヶ嶽隧道編でも話しましたが、僕はこの「旧道が現トンネルを跨ぐシチュエーション」が大好きです!

線型的にもしかしたら見れるかもとは思ってましたが、やはりありましたか。

これだけでテンション上がりました!

両側の草の勢力が徐々に路面に浸食してきている旧道。

アスファルトの割れ目から草が生えてきています。

いよいよ廃道らしくなってきた!

旧道にはヘキサが残っていました。

国道標識を「おにぎり」と呼ぶのに対し、都道府県道標識は「ヘキサ」と呼ばれます。

いわゆる6角形、ヘキサゴンが語源ですね。

旧道ヘキサは探索に喜びを与えるものの一つですが、ここではゴロゴロ出てくるのでありがたみは薄れちゃってます。

木が路面上に覆いかぶさってきています。

現道なら間違いなく、剪定されているんでしょうが、ここではこのまま道に進出し続けることでしょう。

おおお、懐かしい!!

敦賀市民ならきっと見覚えがあるはず!

このド派手な法面はかつて馬背峠敦賀側の象徴的光景でした。

今は誰にも見られず、静かに朽ちていくのみです。

車で走るとそんな長い印象のない馬背峠ですが、徒歩で越えるとなるとけっこう時間がかかります。

谷沿いに沿って道が作られているので(つづら折りがほとんどない)、カーブを曲がると次に登るべき道が見えちゃってます。


しかし相変わらず路面がきれい。

この馬背峠旧道が廃止されたのは2009年11月11日、福井県内では最も新しい廃道です。

しかしいくら新しいとはいえ、3年も放置された道がこれほど綺麗かと言われるとちょっと疑問。


おそらく電力関係や林業関係の人が今も利用しているのでしょう。

資料にも「一般車両」通行止めと書いてありますし、そういう意味で通行は皆無というわけじゃないんでしょうね。

そんなことを考えていたら急に廃道区間出現!

あれ?

やっぱ廃道なの??

とりあえず資料上は「一般車両通行止め」です。

しかし一般ではない車両も長らく通っていないようです。

奥に広がる山々は木ノ芽山地、写真中央は敦賀湾。

手前の田んぼが今走ってきた福井県道33号佐田竹波敦賀線(さたたけなみつるがせん)と福井県道141号竹波立石縄間線の交差点です。

大分標高が上がってきたんだと実感する景色ですね。

標高が上がるに従って、徐々に道の状況は悪くなる・・・。

全線の利用はないが部分的に道を利用してるってだけなんでしょうか?

・・・このソーラーシステム、生きてんのかな・・・?

そんなことを気にしながら歩いていると・・・

馬背峠、着。

標高170m、標高の割に道が険しいのは半島の中央に山地が張り出した場所に位置する峠というのが大きいです。

峠の両麓が海ですからね。

標高以上に高く感じる峠です。

峠付近には明らかに古い県の石標がありました。

ウツロギ峠でも朽ち果てたものがありましたね。

古くからの街道筋だったんでしょうね。

県が旧字体ですが、ちょっとわざとっぽい・・・?

峠を越えて振り返っての撮影。

さてここから道は美浜町に突入します。


しかし思いのほか長いレポになってしまったので、前後編に分けてレポさせていただこうと思います。

次回は後編、美浜町側をご紹介。

写真に写ってる妙なものにも触れますので、ぜひご覧ください!

後編へ!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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