まぼろしの北陸道
まぼろしの北陸道
この趣味の者なら興味を抱かずにはいられないこの名前。
福井県内の道好きの間ではかなり有名かと思います。
実際この名で呼ばれる国道が存在します。
それが国道305号。
石川県金沢市を起点に福井県南条郡南越前町に至る道ですが、部分的に古代北陸道を踏襲していることからそう呼ばれます。
そう呼ばれているにも関わらず、現役国道にも関わらず、あくまで「まぼろし」なのです。
まぁそういうことです。国道305号は分断国道。
菅谷峠(すげんたんとうげ・レポ未)を含む、まさに古代北陸道踏襲部分が未開通区間なのです。
ここはもうプチ登山の領域なので、容易く手をつけられるネタじゃありません。
時間がある時にじっくりやります!
というわけで今回は以前、山中大谷林道探索時に発見し、途中で挫折した僕の中で「謎の道」にスポットを当てます!
それがここ!
起点となっているのは前回探索した山中峠へ至る道のあった山中大谷林道です。
そして並行して伸びる道は阿寺山林道(あてらやまりんどう・レポ未)。
阿寺山林道が実線なのに、これから僕が進む道は破線・・・。
車で行く道ではないということか・・・。
これが山中大谷林道から見た目的の道。
案外いけるんじゃないか??
これなら軽トラくらいなら突っ込めそうな気がします。
破線と言うのにビビらされましたが、案外普通の道なのかも・・・。
そしてこれが僕をこの道に引きとめた案内板。
写真からも伝わるかと思いますが、現在時刻は17:25・・・。
もう時刻的にヤバい。
県道204号、山中峠の探索後で時間使いすぎちゃった・・・。
明るいうちに終わらすぞ!!
今回の探索はチャリで行っています。
起点直後はいきなりの急勾配。
太股がプルプルいってます。
フラフラしながらも登りつめると、勾配は大分収まります。
ここで舗装が途切れます。
前回探索では実はこの辺りまで来てました。
しかし秋口の探索時にはこの辺りはかなり藪に覆われ、人が通った形跡はかなり薄かったことを記憶しています。
そしてこの辺りで藪から雉が飛び立って、心臓止まるんじゃないかと思うくらいビックリしました。
雉ってなんであんなギリギリになるまで逃げないんだよ・・・。
全体を通して数少ない九十九折れの場面。
起点直後から一気に標高を上げて、後は平坦と言う線型ですね。
しかしこれはまぼろしの北陸道と言うより・・・、
完全に林道の風景ですよね??
舗装して観光林道化したいのかな?
この林道でよく見るのが、この林道クオリティの真新しい法面。
これを見ると、この道が何かしらの作業中なんじゃないかと言う疑惑に駆られます。
この道が延びる方向にはあれがあるはずなんだよなぁ・・・。
無名峠を越えていきます。
阿寺山峠(あてらやまとうげ・周辺地名より)と仮称しますか。
このように上手いこと峰の隙間を縫うようにして北上していく「まぼろしの北陸道」。
この形は確かに古道にありがちな形ではあります。
そしてもしかして本当にあそこに行きつくつもりなのでしょうか?
まぼろしの北陸道最大の難所「菅谷峠」へ!?
確かに道は順調に北上していきます。
トラバース(オブローダー用語では斜面を横断する道。直登と対義。)しながら、登りもせず下りもせず進みます。
ここは塩の道とも呼ばれ、元比田で採れた塩を府中等で捌くのに用いられた道だったようです。
しかしこの辺りは文献にちゃんと残ってないんだよなぁ・・・。
物凄く唐突に終了!!
まぁ林道の端点なんてそんなもんです。
やっぱり菅谷峠には至りませんでした。
そりゃそうだよなぁ、繋がってたらもっと有名になっててもおかしくない道だもんなぁ。
現在時刻17:53、だいたい30分くらいの冒険でした。
やはりこれは未成林道と考えるのが一番しっくりきます。
将来的には菅谷峠まで延伸させるのかもしれませんね。
林道名は最後までわからなかったので、仮説の域を出ませんが・・・。
さて、これで「まぼろしの北陸道編」は終了です。
この日の探索はこれで最後でしたが、僕はこの後、とんでもない行動に出ます。
帰宅後僕はすぐに家を出て、
和歌山県御坊市にすっ飛びました!!
どこに行くかはわかる人にはわかるはず!
次回以降は大長編を覚悟して下さい!!
以上、まぼろしの北陸道編
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