紀伊半島遠征 国道425号 吊り橋の楽園編
前回の集落道路は川沿いの道に姿を変え続いていきます。
その奥に見えるニールセンローゼ橋。
吊り橋から始まり、トラス橋、ニールセンローゼ橋と、なかなか見る者の目を楽しませてくれる形式の橋が続くこの道。
オブローダー的には退屈な区間も、小ネタが充実していてなかなか面白かったです。
このようにケーブルが斜めに張られているのがニールセンローゼ橋の最大の特徴。
しかもここの物はアーチ上部が狭まる形式が取られているので、「バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋」となります。
このような橋が普通に出てくるのが龍神村。
山間の川沿いに集落が集中する立地が橋に対する意識を高めていることは間違えないでしょう。
ここで結構唐突に別の国道が重複してきます。
国道371号
大阪府河内長野市(かわちながのし)を起点に和歌山県東牟婁郡串本町(ひがしむろぐんくしもとちょう)に至る国道です。
この重複が余り大っぴらにされない理由は国道425号よりむしろ国道371号側にあります。
実はここから旧中辺路町にかけての区間は未供用区間となっており、四輪車では通行できない状況にあります。
ここには笠塔峠(かさとうとうげ・レポ未)という峠がありますが、完全に登山者のものとなっているそうな。
国道371号も実は結構悪名高いんですよね・・・。
しかしこの辺りでは、さも当然のように吊り橋を見ることができます。
四輪車が通行できるような大型のものから、小型のものまでその規模は様々です。
調べてみると龍神村には、驚愕の41本もの現役吊り橋が存在するということがわかりました!
これを売りに吊り橋デート企画とかしたらどうなんだろう?
恋の吊り橋理論を活かそうぜ!
しかし41本・・・、維持管理もバカに並んだろうなぁ・・・。
お、今度は普通のアーチ橋。
本当に橋多いなこの辺は・・・。
あれも渡れると思ったら・・・、
ここで国道371号との重複を離れて、道はトンネルに吸い込まれていきました。
アーチ橋は国道371号の方でした。
さりげなく青看板にも「幅員減少」の案内が・・・。
しかしこのトンネル付近、注意喚起看板が盛りだくさん・・・。
ここまでで最も大掛かりかつ物々しい注意喚起!
そして見逃せない一番右下。
全面通行止め
いや知ってはいたんだけどさ・・・。
ゴールデンウィーク中とかって意外と行けたりするんだよ。経験上。
なんにせよこんなところで撤退なんてありえません。
突き進むのみ!!
行政側の嫌そうな顔が目に浮かぶ本格的な脅し!
そしてさりげなく左下に書かれているのは迂回路の案内。
「迂回路は国道311号です」の文字。
国道311号ってさぁ・・・。
この大迂回を強いられるわけですか??
えげつねぇ。
えげつなさすぎるぞこの大迂回。
かの国道157号「落ちたら死ぬ区間」の大迂回でもここまでではない!
まぁそれだけ道がないってことですが。
そして役立たずの国道371号・・・。
まぁさっきの時点でわかってたわけですよ。
ここからが本番だって。
平穏に見える道も、実は嵐の前の静けさ。
ここからやってくる嵐は並大抵のものではありません。
周りの景色が変わってきました。
そして空気が再び、龍神村に入った直後に感じたこの世ならざる空気になろうとしています。
もはや「いつくるか」それだけの問題です。
徐々に「ここにしか道は通せません」という状態になって行く国道425号。
崖と崖に挟まれた、シンプルイズベストな構造。
路肩にはガードレール分しか余地はありません。
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