春日野隧道 中編
緑の絨毯
と言えば聞こえが良いんですが、これなかなか怖い状況。
足下が見えないという不安は、ヘビを踏んずけたり、路肩を見誤ったりという現実が起こさせます。
細心の注意を払いつつ先へ進みます。
僕のチャリはクロスバイクなんでこういう所では乗れませんが、マウンテンならこの程度なら余裕でしょう。
しかし美しい光景です。
これくらいのレベルの廃道なら、時間さえあればどこまでも行けそうです。
マウンテンバイクがあればなお良しですが・・・。
欲しいなぁ。
しかしこのレベルの廃道がこのままのレベルで終始すること等、夢のまた夢。
しかし昭和33年までここは国道だったはずなのですが、未舗装だったのでしょうか?
いや、廃止自体はもっと昔かもしれません。
武生有料道路の開通が昭和33年、そこからはじき出したのが廃止後55年という「年齢」なのですが、正確さには欠けるかもしれません。
もっと古いかも・・・?
(さらに調べてみたところ昭和43年まで現役だったということがわかりました。
武生有料道路が無料開放されるまで、併走する区間も国道として指定されていたようです。
お詫びして、訂正して、恥をさらしておきます)
廃止後全く利用されてないかと言われればそういうわけでもなさそうで、いかにも新しそうな排水溝もあります。
というか何を隠そうこの道。
実は廃道じゃないんです。
通行止めなだけ。いわゆる「事実上の廃道」というやつです。
現在のこの道の名前は越前市道2056号線、立派な公道です。
こんなのでも公道です!
排水溝を越えたら、目に見えて藪が濃くなった!
カーブを曲がって日当たりが良くなったのが原因でしょう。
腰丈辺りの藪漕ぎです。
まだ行ける!!
そしてここで僕は重要なミスに気付きます。
ベアベル忘れた!!
これまで山奥に入る探索では忘れたことのない山歩きの必需品。
忘れたことに気付いた僕は青ざめました。
しかし車は2km近く下った先(廃道含む)。
よし、歌うか!!
いよいよ背丈に匹敵する藪が現れ出しました。
分岐から進めば進むほど深くなるのは藪漕ぎの常識ですが、どこまで進めばいいんだろ??
この程度じゃまだ引き返す理由に足るものには出くわしてないぞ・・・?
封鎖ゲート!!
藪の海に沈むこの虎柄のコンクリートは間違いなく封鎖ゲート。
廃道区間内では封鎖ゲートすら廃です。
そしてこの先は・・・、
緑 の 壁
これ、単純に藪が濃いだけじゃないく、崩落によって地盤自体が高くなっているんです。
つまり実際問題壁ですよ、こんなもん。
突入してみましたが、これは隧道探索のオマケでやる探索じゃないと判断。
ここでの引き返しを決定しました。
近くには新し目の崩壊もありました。
もう廃道でいいんじゃないかな?この道??
どうせ現役復帰させる気ないでしょ???
次回はいよいよ、この道の先を目指します!
お楽しみに!!
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