旧国道8号第6弾 旧桜橋周辺 前編

謎を解き明かす時が来た!

ついに国道8号旧道シリーズ赤萩防災編にて提示したこいつを解き明かす時がやってきました。

とはいっても暫定ルートは机上調査にてすぐに判明しました。


問題は青の実線部分!

未踏のこの部分に挑んだのが今回のレポです。

それではレポスタート!!

はい、まずは結論から言いましょう。

暫定ルートの問題です。

正解は暫定ルート1

もちろん若干の差異はあるでしょうが、概ねこれが国道8号旧道の辿ったルートです。

グネグネしてるのはトンネルや巨大橋を使っていないから。

この道は現道に照らせば、旧旧道。

こうしてみれば、谷に添う素直な旧道地形と見ることもできるのが面白いですね。

赤萩防災編でも紹介してるので、現役区間は駆け足気味で・・・。

国道305号から旧道への分岐点にはこんなわかりやすい目印があります。

まぁまず見落としません。

・・・公園の道にしか見えないな・・・。

しかしこの公園からは新桜橋がよく見えます。

新とはいえ、あれも廃橋。

いまや車が通ることはない橋です。

これも一桁国道ならではか・・・。

また来たぜ、旧桜橋!

9月の探索時がこの写真。

雲泥の差とはまさにこのこと。

藪無き今、お前は素っ裸だ!!

ガサガサガサガサズザー

河畔には遊歩道(らしきもの)が整備されていました。

ただ正直、これがどこから続いてるかがわかればこんな苦労はしなかったんだけどな!!

探索開始1分ですでに泥まみれ・・・。

ところでさ、振り返ってみる??

やべえ

こいつを歴史(と藪)に埋もれさせとくのは勿体ない!!

立地のアグレッシブさ、フォルムの美しさ、どれをとっても素晴らしい!!

惜しむらくは上から見たときに映えないくらいか・・・。

しかし下から見たこの姿は鳥肌もんだぞ!!

間違えなく総石造り。

迫石には一切の綻びはありません。

閉腹アーチ橋の命と言えるこの部分、これなら安心して渡れます!

ただし翼壁(というか橋台?)にはそこそこでかい亀裂が・・・。

あの上には乗っちゃだめだな・・・。

隣町にまさかこれほどの遺構が眠っていたとは迂闊だった・・・。

これは知らなかったことが恥ずかしいレベルで素晴らしい。

というか町の文化財なのに知名度低すぎだろ!

これめちゃくちゃすごいよ!!

桜橋(さくらばし)

明治19年竣工

当初は無名の橋でしたが、周囲に桜の木が植えられたことから自然とそう呼ばれるようになったそうです。


実は北陸地方では閉腹アーチ橋(煉瓦や石造りでアーチ部以外から反対側が見通せない構造のアーチ橋)は大変珍しい存在です。

そもそもの自重の大きい閉腹アーチ橋は積雪のある地域では敬遠されがちで、木橋が多く用いられ耐久年数が来たらどんどん新しい形式の橋に作り替えられていった歴史があるのです。

アーチやトラス、プレートガーダーなどの永久橋は雪に打ち勝てる技術が発展するまで夢の技術でした。

その夢の結晶がこの桜橋だったといえますね。


ちなみにその他の北陸の閉腹アーチ橋では福井県坂井市に煉瓦と石を組み合わせてできた眼鏡橋があります。

こちらは現役の鉄道跨線橋ですので、ご存知の方も多いかな?

そして水路橋となると我が敦賀市にも隠れた石橋が一つ・・・。

ちなみにここもう一つ見どころがあるので、また紹介したいと思います。

さてあとは再び橋の上に戻るのみ。

その前に気になっていた遊歩道の先を見てみるか。

公園施設とは逆方向に続いてるから気になってたんだよなぁ。

しかし途中でぐるっと方向を変えて・・・、

橋の袂に戻っちゃったよ!!

遊歩道の正しい入口はここだったの??

あんなベストアングルで橋見られるんだから案内くらい出してもいいんじゃないか??

夏になったら確実に藪に埋まるだろ!?

そんなのありか!!


はぁはぁはぁ・・・

まぁいい次はいよいよ橋を渡ってその先の景色を見に行きます!

気合い入れていくぞ!!

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