紀伊半島遠征第7弾 紀北隧道群 相賀隧道 前編

廃隧道恐い廃隧道恐い廃隧道恐い・・・

三浦隧道でへし折られた僕の心は、凹んだままです。

このダメージはちょっとやそっとじゃ拭い去れない!


しかししゃりおくんは容赦なく、僕を次の目的地付近まで運んでくれました。

道の駅海山(みやま)

僕はここでしばし心を落ち着かせます。


正直、あの三浦隧道が越えれないような輩に、この先目標としていた2つの隧道が越えれるはずがないのです。

もし連敗なら探索計画の変更も余儀なくされます。

しかし最奥の隧道はまだしも、すぐ手の届くところにある隧道まで行きもせず敗走は悔いが残る。


・・・よし行こう。

これで駄目だったら諦めよう。

トラウマを作っただけのたびになるかもしれませんが、それも仕方ない。

2014年酷い幕開けだな・・・。

場所はここ

4本が連続した地点からかなり南下してきました。

前出の4本が旧紀伊長島町域にあったのに対し、ここからの2本は北牟婁郡海山町(きたむろぐんみやまちょう)に属していました。

それも隣の市である尾鷲市(おわせし)との境に存在します。

現道にトンネルの無い唯一の隧道、一度通過しちゃったので、南から北上する形になっちゃいました(汗)


ただ個人的には結果おーらい!

これのおかげで象徴的な出合い方ができたんだから!

そんな劇的な隧道の名は・・・

相賀隧道(あいがずいどう)

レポスタート!

ここは旧道の尾鷲市側の入り口。

紀北側、つまり最初に出会った旧道入口は諸々の事情で、素通りしました。

この辺はまた後々・・・。

で、問題の旧道はどんな姿かというと・・・。

いいねぇ!

こいつはテンションあがった!!

この旧道を突き詰めたい!

反対側へ行きたい!!

先へ進むと簡易的なバリケードがありました。

立地的にも山奥なので、そんな無茶する人もいないのでしょう。

一跨ぎで奥へ突入します。

これは・・・不法投棄なのか、何かあって乗り捨てたのか・・・。

穏やかじゃないですね。

しかしここにきて折れていた心が持ち直してきました。

実はこの前に後述する、ものすごくテンションが上がる光景を目にしたので、僕の心は劇的な復活してきたのです。

あそこには行かねばならない!!

現役当時から未舗装であったであろう旧国道。

これこそ、僕の求める廃道風景。

廃隧道探索では大概の場合藪漕ぎや長距離の山チャリを強いられます。

しかしここは現道から近いにもかかわらず、この見事な状況。

これはオブ神様が僕に微笑んだか?

自然物に埋もれる人工物

こういう光景は興味ない人には何も感じないかもしれません。

ただ僕はこういう光景がとても好き。

寂しさとも侘しさともいえない、何とも形容しがたい感情が沸き起こってきます。

これもまぁ廃道の醍醐味だけどもさ

おいおい隧道大丈夫だろうな?

しかしそこそこ新しそうな崩壊です。

同じところが断続的に崩れてるようにも見えます。

もしそうならば、僕は一刻も早くここをクリアしなければなりません。

!!!!!

崩落現場の向こうに廃隧道

このシチュエーションは過去あまりありません。

この出会いはいい!

焦る気持ちを抑え、慎重に崩落現場を高巻きます!

今回の探索で一二を争うほど印象的な光景です。

見下ろす廃隧道もまたいいもんですね。

そして隧道から左に見える道はもしや旧旧道・・・?

現地でなぜ見に行かなかった??

これは文句なく美しい!!

自然と人工物のコラボレーション

岩と煉瓦の完璧な融合

紀北隧道群の中で最も美しい外観は、この相賀隧道にこそある。

来てよかった!

本当に来てよかったよ!!

こんなところには似つかわしくないチャリが放置されていました・・・。

これがなければ完璧だったのに!!

これやっぱ道っぽいよなぁ。

なんでいかなかったんだろう?

トラウマの影響がこんなところにまで・・・。


さて紀北隧道群初の複数編となった相賀隧道。

だってお気に入りなんだもん。

次はいよいよ・・・トラウマ克服!!

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この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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