紀伊半島遠征第9弾 新長峰峠 前編
紀伊半島は酷道の巣窟である。
この言葉に疑問をはさむ人はいないでしょう。
紀伊半島沿岸を走る国道42号以外、全ての国道がどこかしらおかしい道がそろっています。
こいつみたいにほぼ全てがおかしい道もありますし・・・。
そんな巣窟から今回はこの道をご紹介します。
国道424号
国道424号は和歌山県田辺市(たなべし)を起点に、紀の川市(きのかわし)に至る純和歌山県国道です。
福井県では国道476号と同じ扱いですね。
紀伊半島の巣窟の中では弱い部類に入る道ですが、よそでは立派な酷道です。
探索2日目の今日、最大の目標はまだ先ですので、途中にあるこの無名峠をさくっとやっつけちゃおうってことでここへやってきました。
しかし無名峠(調べましたがどうも名無しのようです)では呼びにくいので、当ブログではこのように仮称させていただきます。
新長峰峠(しんながみねとうげ)
隣接すると歩道の峠からの拝借です。
もし正式名称あったらご教授ください。
ではレポスタート!
さて人生2度目の和歌山県はやっぱり探索で訪れました。
若干この「遠さ」にはまってる自分が怖い。
和歌山県・・・、僕は嫌いじゃないよ・・・。
写真の交差点は探索のスタート地点。
直進が国道370号、左折がこれから向かう国道424号、現在地は上記2路線の重複区間です。
何の案内もなかったので、久しぶりに味わうことになりました。
お前ホントに国道なんだよな!?
完璧に路地と呼べるサイズの道。
まぁ400番台の国道なら、わからなくもないですが・・・。
ここまで一切の案内なしがまた怖いところです。
いつかこの立派な市道に指定されなおされそうな気が・・・。
現在地は和歌山県北部。
海南市(かいなんし)
わが敦賀市よりやや小さい地方都市です。
個人的にはサッカー日本代表の駒野の出身地として記憶しています。
しかしまったくと言っていいほど国道の証である「おにぎり」が見当たりません。
写真右にあるのは国道424号のおにぎりではありません。
「国道480号はこの先です」
・・・格下を案内する国道424号・・・。
哀れなり・・・。
やってきました。
幅員狭小、この先大型車通行不可
どんなもんか見てやろうではないか!!
確かに山の稜線が近づいてきて、いよいよ山に入るなという印象があります。
そして異常な頻度で現れる国道480号への案内。
そんなに424号が信用ならないのか。
気の毒すぎます。
そしてここまでおにぎりなし・・・。
何あの道超気になる!!
地図で見る限り市道のはずなんですが、えらいところに道通したな!
これが紀伊半島クオリティか!!
北陸ではほとんど見かけない斜面に作られた集落。
遠くにきているという実感がわきます。
北陸でこんなもん作ったら、冬は車どころか人間すら滑り落ちていくこと請け合いです。
雪崩恐いしね。
いよいよ道が狭まってきました。
センターラインも消えましたね。
400番台らしくなってきたぞ!
やっぱり紀伊半島には細い道が似合う。
昨日レポこそしませんでしたが、紀伊半島の夜を満喫した僕としては闇が包み隠すもんもあるということがよくわかりました。
気持ちいいなぁ。
そもそも北陸では冬の晴れ間自体が珍しいもの。
今年はちょっと特別雪降らなかったので、こんな景色もありますが。
でもやはり1月にこの景色はありがたいもんです。
いよいよ本格的に山間部に突入です。
早朝とはいえここまで車とすれ違ったのは2台ほど・・・。
国道としてはやはり少ないですね。
ここも古い街道筋だったようです。
路面の下には古い石垣の擁壁が見えますね。
ただの畑の擁壁という可能性もありますが、石垣は峠区間に突入してからは頻繁に目にしました。
ここは424号であってたんだ!!
もちろんカーナビで確認はしていますが、やはりおにぎりがないと不安ですね。
こんなけ長い距離おにぎりがない区間も珍しい。
県としてはここを国道と認めたくない??
大分高度が上がってきたところで、断続的にセンターラインが復活します。
改良中にも見えないけど・・・。
いつかバイパスできたらこの辺りは丸ごと旧道化しそうだけどなぁ。
全体としてそれほど勾配が急な個所はありませんが、時折このような大自然全開な場所も出現します。
奥のカーブの膨らみにはうっすら道も見えますね。
あれはどこに行くんだろう?
どうも山脈の稜線を利用して牧場をしているらしく、急に開けてびっくりしました。
黒沢ハイランドというみたいです。
ご興味ある方は行ってみては?
うすうす感じていましたが、この辺りは高原のようになっているようですね。
そりゃあ勾配も上がらないわけです。
ここらあたりも紀伊山地のすそ野、標高はやや高めです。
見上げればそこには空以外何もなくなってきました。
ということはその時は近いということ。
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