岐阜遠征第2弾 尾並坂峠

国道418号

道路にかかわる趣味を持っていて、この道を知らない人はいないでしょう。

数ある酷道の中でも、ある意味別格の扱いを受けているこの道。

福井県大野市(おおのし)を起点に長野県飯田市(いいだし)が終点。

この時点で山深いところを通ることがよくわかるでしょう。

ちなみに終点付近にはかくも名高き青崩峠(あおくずれとうげ・レポ未)があったりします。

いつかこの辺りも遠征したい・・・。


しかし何と言ってもこの国道を語るうえで外せない場所が2つあります。

最凶区間温見峠

ここに関してはそれぞれのレポをご覧ください。


しかしこの2つ意外に見どころはないかと言われるとそんなことはありません。

今回は小粒ながら「国道418号の峠」という肩書きで注目されるかわいそうな奴を紹介します!

レポスタート!

さてこれが国道418号。

いかに酷道の王とはいえ、普段は普段着を着てますよ。

これから軽く仕事に入りますが。

現在地はこの辺り!

ここは岐阜県本巣市(もとすし)、僕のイメージでは古くからある市のような気がしていましたが、実は2004年に誕生した平成の大合併組でした。

このあたりは旧村域で言うと根尾村(ねおむら)にあたります。

国道418号は左上の国道157号との交差点で重複を開始し北上します。


そこで行き当たるのが前出の温見峠。

大野市の起点側から来ると1000m級の温見峠を越えてすぐもう一つ峠を越えることになります。

どんな峠かわからないにせよ、これはなかなかプレッシャーです。


ガソリンスタンド?

ありませんよそんなもん??

時折センターラインが消えて・・・、

また出たり・・・。

この辺りの統一性のなさが嫌いじゃありません。

一般的な感覚の方はたぶん鬱陶しいでしょうが。

しかし感覚的に、この先もう広がることはないだろうという、ある種確信めいたものを感じる幅員減少が現れました。

峠はこの先だ!!

センターラインこそありませんが、先に梅谷越を越えている身としては特にビビることもない狭さ。

むしろこれくらいの方が峠を攻めてる感があって個人的に好きです。

そしてそろそろ・・・、

尾並坂峠(おなみさかとうげ)、着。

標高337m、岐阜の峠の中ではとても低い部類の峠です。

峠には立派なお地蔵様の祠がありました。

流石歴史ある道。

特に街道筋だったという話は聞きませんが、根尾谷と美山を結ぶ重要な道だったのでしょう。

現在でもこの区間は意外と交通量があります。

かなり摩耗が進み、全体的に丸みを帯びたお地蔵様。

非常に愛らしいお姿です。

リラックマが供えられているなど、今でも大切にされているのですね。


そういえば2009年時点の写真を見ると、この屋根はなかったようです。

このように大事にされているお地蔵様を見るとこちらまで嬉しくなりますね。

手を合わせて峠に目を戻してみます。

尾並坂峠は現在でも市境の峠となっています。

山県市(やまがたし)

市としては平成の大合併で誕生した新しい自治体ですが、旧郡名である「山県郡(やまがたぐん)」は奈良時代から続く由緒ある群だったそうです。

明治期の総理大臣である山縣有朋(やまがたありとも)の姓は、ここから来ているのだそうです。

山縣有朋は美濃源氏の血を引いているとのことですので、それもわかりますね。


ちなみに市の花は桔梗。

本能寺の変の明智光秀の旗印も桔梗。

明智家は美濃源氏の一派だそうです。

歴史は深いなぁ・・・。

峠自体は現代的な片側1車線に直されていました。

山県市側はこの道をどうにかしたいと思っているようです。

この辺道少ないからなぁ・・・。

うねってるよ~。

超うねってるよ~。

こういう感じのうねり方って一番酔うんだよね。

まぁ僕は運転手なので平気ですけど。

同乗者いるときは要注意です。

ナイスヘアピン!

やっぱ峠はこうでなくちゃ!!

現代的な線形も好きですが、もちろんこれも大好き。

美味しくいただきます。

しかしそんな峠道も長く続かず、すぐに麓の予感。

国道418号の峠の中では断トツに低い峠ですからね。

温見峠以外の平谷峠(ひらたにとうげ・レポ未)は1164m、売木峠(うるぎとうげ・レポ未)が980mです。

バレー選手にインタビューするアナウンサー的な感じですね。

山県側ではじめてセンターラインがなくなりました。

この先はこんな区間ばっかですが、峠付近は比較的整備されています。

ほら始まった。

こっからこの先の関市(せきし)あたりまで、ずっとこのレベルの道が続きます。

ちなみに連休中の今回の探索、ガソリンスタンドもありませんのでご注意を。

僕も実はひやひやもんでした・・・。

この先に奥峠なる場所があるらしくちょっとテンションあがったのですが、これはどうもただの地名のようです。

尾並坂峠の奥だから、「奥峠」ある意味わかりやすい。

このまま関市まで行くとさすがに冗長なのでこの辺で(笑)。

この区間はこの周辺の皆さんのメインストリートなんで、写真撮るのもはばかられる程度の交通量があるんですよね・・・。

さて次回は、岐阜県北西部のマニアックな酷道をレポしたいと思います!

こちらもお楽しみに!!


以上、尾並坂峠編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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